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キツネの嫁入り

★そろそろ夏も近づいて来たので、不思議な話しをひとつ。 以前このブログにも書いたのですが、私の母親は昭和初期に生まれ、秋田県の山奥で育ちました。その村では、幼いころ何度も怪異現象に遭遇したそうです。これもそのひとつです。 ある日の夕方、薄暗くなった田んぼのすぐ近くで遊んでいると、少し離れた農道を、長い提灯行列がゆっくりと歩いていたそうです。夕暮れでシルエットもハッキリしないのですが、ゆらゆらとした不思議な提灯の明かりに目を奪われ、ついつい見とれていたそうなのです。 不思議なのは、茂みや小屋の後ろを通るときです。普通なら、物陰を通り過ぎるときは、その距離の分だけ時間がかかって出てくるわけですが、その行列は、なぜか物陰に入った次の瞬間、スッと反対側から顔を出すと言うのです。その奇妙な動きにも気持ちを奪われ、時間の経つのも忘れて、ぼんやり見続けていたそうです。 ところが、何かの拍子にハッと我に返って、急に恐くなった当時の母親は、あわてて家にかけ戻り、家の者たちにそのことを話しました。すると祖父が「そりゃあ、キツネの嫁入りだべ」と言い、気をつけるようにと戒めたそうです。 つまり、本当はその提灯行列は幻で、見ている者のすぐ近くにキツネが隠れていて、化かしているのだと言うのです。そして夢遊病のように行列の後について行って沼にハマったり、そのまま神隠しに遭うこともあるのだと、おどかされたと言います。 なお、大勢の人が提灯を持って練り歩く行く行事は、その村には無かったそうです。念のため・・ 関連記事 ◎ もののけCM    

キャップマーク決まる

★キャップのマークがようやく決まりました。胸ロゴと違って、こちらは未定のままだったことで、時間がかかりました。この他に6種類くらい考えたのですが、けっきょくアルファベットの大文字で、胸ロゴに合わせたシンプルな物に決めました。中心部はホワイト、ブラックの縁取りです。ホワイト部分は今回は盛り上げ刺繍にしたいと思っています。 デザイン画に当てはめてみた画像です。今回はバラバラと制作を進めているので、なかなか全体像がつかめない?と言う人も多かったかも知れませんが、ほぼ「こんな感じ」になると言うことが分かって来たかと思います。(背番号の字体が違いますが、直す気力が無いのでそのままにしてあります)      

デザインコンセプト

★新ユニフォームのデザインがほぼ決定し、発注済みでは有りますが、ここで、どんな成り立ちで今回のデザインが決定して行ったのか、その経過を書きとめておきます。 メンバーの中には直感的に「ここはこの色の方がいいのに」と思う人や「何故こう決まったのか分からない」と言う人もいると思いますので、それらを分かりやすく箇条書きにしました。 これを読んでもらえれば、デザインとは思いつきではなく、コンセプトに基づいて、時間をかけひとつひとつ決まって行くものだと言うことが伝わることと思います。 【グレーシャツ】 グレーパンツが「汚れが目立たなくて良い」「洗濯が楽」など好評のため、グレーパンツを残すことにしました。 そしてシャツもグレーに。現行ブラックシャツは、制作した1999年当時は珍しかったのですが、その後、濃い色のシャツがどんどん増え、似たり寄ったりのチームが増えて来ました。それに比べ、グレーシャツの絶対数は少なく、オリジナリティを発揮しやすいと考えました。 【ホワイトのアクセント】 しかし、全身グレーのユニフォームは、反面「ビジターっぽい」「雰囲気が暗い」などのデメリットが有りました。(左イラストを参照)その雰囲気を払拭するために、何処かに「ホワイト」を入れるのが効果的だと考えました。 そこで、いま流行りの「ツートンカラー(切り替えカラー?)」を活用し、脇腹をホワイトにし、少しでも「明るさ・軽さ」が出るようにしました。 【エンジに黒の縁取りロゴ】 さらに、グレー(無彩色)の寒々とした感じを無くすために、ロゴマーク・背番号を、イメージカラーであるエンジを残し、生かすことにしました。 そしてグレーとエンジの響き合いを良くするため、縁取りはブラックに。背ネーム希望の場合は、ブラック一色の文字で入れることにしました。(背番号文字はイラストとは違います) 【「SINCE 1988」をホワイトで刺繍】 脇腹のホワイトに呼応するホワイトが欲しいため、ロゴ下にバットを模したシルエットを作り、そこに「SINCE 1988」を「ホワイトの刺繍」で施すことにしました。黒字に白い刺繍をすることで、コントラストを強くし、印象的になると考えました。 【エンジのネックライン、袖ラインを入れる】 ロゴ・背番号のエンジに呼応するエンジが欲しいため、ネックライン、袖ラインをエンジにしました。アンダーシャツを着ない場

ヘヴィメタルの起源?

★自分の血液型はA型なのですが、じつは片付けがとても苦手で、部屋はいつも散らかり放題なのです。 で、毎年6月ごろになると大掃除を始めます。暑くなって部屋が散らかっているとうっとうしいし、かと言って真夏に掃除をする気力は無いしで、6月の梅雨寒の頃に大掃除をすることになるのです。 すると決まって、ずっと探していたモノとか、何か珍しいモノが出て来ます。今年はアメリカンコミックの「HEAVY METAL」が出て来ました。 これは何年も前に古本屋で購入したものですが、1980年代に台頭するロックのスタイル、いわゆる「ヘビーメタル」誕生の基になった雑誌だと言われているのです。 ネットで調べてみると、「ヘビメタ」の起源としていろんな説が流れているようですが、これが一番正しい(近い?)と思いますよ。ようするに、雑誌「HEAVY METAL」に登場するキャラクターのコスチュームをマネしたことが始まりなのです。 まずは格好から入って、音楽性についてはその後の色んな要素を組み込んだものだと思われます。ある人は、高音でシャウトするボーカルの金属的な響きから名付けたと言う説を唱えていましたが、むしろネーミングに音を近づけて行ったと考えるのが正しいでしょう。 まあ、音楽のヘビメタにはあまり興味は無かったのですが、アメリカンコミックはすごく好きで、いろいろ雑誌をコレクションした時期もありました。その中に「HEAVY METAL」も有ったんですね。 嬉しいことに、当時(約30年前?!)劇場用アニメーションも公開されまして、いそいそ見に行ったもんです。その内容はほとんど忘れてしまいましたが、「You Tube」で探してみたら有りました。確かこれだったと思います。(予告編みたいですね)   

シャツ届きました

★新ユニフォームのシャツが届きました。イメージ通りに出来て来ましたよ。写真では伝わりにくいかと思いますが、実物はとてもいい感じです。サイズは(キャプテン高橋はOサイズ)ややたっぷり目に作られている感じです。メジャー仕様と言った感じでしょうか 脇から背中にかけてのホワイトも効いています。グレーは見た目が暗く重い感じになりやすいため、こにホワイトを入れて軽い雰囲気を出そうとしたのですが、思いのほかキレイです。これにベルトのホワイトを加えると、さらに効果が増すと思います。 ロゴ部分です。写真ではストロボの影響で赤みが強いですが、肉眼だともう少し暗くエンジに近いです。千鳥がけ刺繍をするにはやや細い、と言うことでしたが、ムリを言って作ってもらいました。バット部分の「SINCE1988」とグリップテープ?の刺繍も光っています。      

応援団はもういらない

★こないだの「巨人対ソフトバンク戦」の交流戦(決勝戦)の視聴率が7%台だったそうですね。落ちるところまで落ちました。ただまあ、視聴率と言うのは今は地上波が中心で、BSやCS、それに録画率などを含めたホントのところは不明らしいです。 ですが、気になったのは、その話題を扱ったラジオ番組での「なぜプロ野球を見なくなったか」のアンケートの答えです。「応援団がうるさいから」と言う意見がけっこう有ったらしいのです。 このことについては、このブログでも何度も書きましたが、そう思っている人って、自分だけじゃなく、確実に増えているんじゃないでしょうか。 あれ、ホントにもう、本気で止めてもらないでしょうか。イライラするので、ここ数年まともに日本のプロ野球見てないのですよ。ホントに止めて欲しい。出来れば法律で?罰して欲しいくらいです。 特に、ヘンなリズム、ヘンな音程の歌を唱うのやめて欲しいんですよね。サッカーの応援のパクリだと思うんですが、野球のリズムとまったく合ってないので、音感の鋭い?自分には気持ち悪くてどうしようも無いのです。バッターが打席に向かうまでの間(ま)、ピッチャーがセットしてから投げるまでの間(ま)、この野球独特の「間(リズム)」を大事にして欲しいのです。 たとえばバッターが打席の中で、小刻みに足や体を揺らしてタイミングを計ってますよね。あれが「打撃のリズム(間)」なんです。だから有名な野球応援曲「コンバットマーチ」を口ずさみながら、打席に立ったつもりでリズムを取ってみると、実に理にかなっていることが分かるのです。(試しにやってみてください) せめてあれくらいの「正しい音感」でもって応援歌を作ってくれたら納得できるのですが、残念ながら昨今はそうなっていません。特に巨人のはヒドい。調子のいいバッターは応援も音も聞こえないくらい集中するそうですが、いったん落ちて来ると、リズムのおかしな応援歌は打撃に影響する恐れが有ります。巨人ってそんな「本来の力を発揮できないバッター」が多くないですか?。もしかしたらそれは、応援歌のせいかも知れませんよ。 それと、これは今まで知らなかったことなのですが、今年の巨人とヤクルトの開幕戦で、巨人の応援団がかなりヒドいことをやらかしたそうですね。開幕戦のセレモニーのひとつで、青山の小学生のブラスバンドが演奏をするプログラムが有ったそうなんですが、その

いつからオタクのイメージが悪くなったのか

★あの「宮崎勤」の死刑が執行されたと聞き、20年前のことを思い出していました。20年前と言えばゴブリンズ誕生と同じ年です。同じあの年にあの事件は起きていたのですね。 確か彼が逮捕されたのは夏のころだったと思います。その日私は車を運転し、両親の故郷である秋田に向かっていたからです。かなり渋滞し、高速をあきらめて山道を走っていたので、たぶんお盆休みの頃のようにも思うのですが、どうでしょう。 カーステレオを聴こうと思っていたのですが、その宮崎勤逮捕のニュースが始まって釘付けになってしまったのです。それがそのまま特番になって延々と続いたので、運転していた数時間、ずーっと聞いていたような気がします。 ただ、あの時ワイドショーのリポーターが、宮崎勤を例に「オタク」をほぼ異常者扱いで報道しているのを見て、かなり違和感を持ちました。 彼の部屋から大量のアニメビデオなどが見つかったことから、彼のせいで不幸にも「オタク=気持ち悪い」と言う印象が強くなってしまった気がするのです。 当時勤めていた「JCGL」と言うCG会社には、アニメ学校出身のアニメ・マニア社員がたくさんいたのです。でも彼らは決して「オタク」ではなかったんですよ。 身なりも普通(コスプレする人いなかったし)、性格もみな常識的で、気持ち悪い要素なんて何一つ無かったですよ。むしろ、テレビゲームに夢中になる男子を、アニメ・マニアの女子が呆れ顔で見てる、そんな時代でした。 あの当時「オタク」と呼ばれていたのはアニメ・マニアではなく、じつはコンピュータ・エンジニアだったんです。 20年前と言えばパソコンを持っている人はごく僅かで、それゆえ彼らは、少数派の特殊技能者として、自分たちだけの領域を作り、自分たちだけに通じる言葉を使い、他の人々とは一線を引いていたのです。 で、彼らがお互いを呼び合う言葉が「オタク」だったんですね。これは奥様連中が相手の家庭を指して「お宅、今晩のおかず何にする?」なんて時に使う「お宅」と同じです。 実際私も、JCGLのシステム・エンジニア君たちから、「お宅さあ、このバグレポート、もっとちゃんと書いてくれる?」なんて呼ばれて、「はあ?」と思ったものでした。この、相手を呼ぶ時に使う「お宅」が、やがて「オタク」となって広まって行くことになるんですね。(オタクの語源) まあ、今ではパソコンも当たり前なので、コンピュー

ゴブリンズ歴代ユニフォーム

★現在新ユニフォームの製作を続けていますが、ゴブリンズメンバー土屋氏より、歴代ユニフォームの写真を提供してもらいました。簡単な解説を書いておきましたので、参照してみてください。 ★ ゴブリンズの初代ユニフォーム(1989)   ミズノ・クラッシックシリーズの生成り木綿生地です。柔道着みたいな感じです。マーキングは圧着に縁取り刺繍。 この頃はまだコンピュータ処理ではなく、職人が手作業で行っていたため、クオリティーの割には値段が高かったです(プロ野球でも手作業でした) 袖に「GOBLINS」の刺繍、背中が殺風景だったのですが背ネームを入れる予算が無く、代わりに「Baseball Club GOBLINS」の文字を刺繍して見栄えを良くしました。苦肉の策だったのですが、お店の人には「今まで見たことの無い斬新なアイデアだ」と面白がられました。 キャップもやはり生成りクラッシックの純正品で作りました。 が、ユニフォーム本体もそうですが、生地が木綿だったので洗濯するたびに縮まって、ルーズだったシャツやパンツも普通のピッタリサイズになり、キャップは小さくなってかぶれなくなる選手が続出、とりあえずキャップだけ作り直すことになりました。 そして作られたのが、このニットキャップ。色もブルーに変更。「白はアマチュアっぽくて嫌だ」と言う意見が多かったからなのですが(お前らアマチュアだろ!って思いながら)笑顔で変更しました。 この頃の帽子マーキングは圧着のみでした。直接刺繍などでマークを入れるためには、帽子を縫い合わせる前の生地に刺繍しなければならず、高額になるため草野球ではまず有り得ませんでした。 ★ 二代目ユニフォーム(年代調査中)   これはレワードのクラッシクタイプです。このタイプは野球映画の影響で他チームでも流行りました。 生地は木綿を含んだポリエステルにだったと思います。後に「野球物語」と言う商品名になりました。 ストライプに赤のマーキング、黒の縁取刺繍です。これも袖に「GOBLINS」、背中に「Baseball Club GOBLINS」の文字を入れました。 ゴブリンズ史上最高額(¥35,000くらい?)になりましたが、マーキングの職人さんが高齢のため、この仕事を最後に引退することになり、一着一着心を込めて作ったそうです。その言葉通り、見事な出来映えでした