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ジャイアント馬場伝説

★先日、元プロレスラーの「山本小鉄さん」が亡くなりました。子供の頃は、野球よりもプロレスに熱中していたので、やはり感慨が無くはありません。それと、あのころ僕たちの回りで飛び交っていた「ジャイアント馬場伝説」と共に、記憶の奥底に残っている名前でもあるのです。 僕が小学生だったころ、近所の子供らの間で、あるウワサが広まりました。家からすぐ近くに小さなパン屋さんがあったのですが、そのパン屋に、ときどき「ジャイアント馬場」が訪ねて来るらしい、と言うのです。 「もし近くに大きな黒塗りの外車がとまっていたら、その日は必ずジャイアント馬場が来ている、しかも馬場はデカ過ぎて後部座席に横倒しにならないと乗れないのだ」と・・ 僕はその話しに驚き、戦慄してしまいました。ですが、実際にその巨人の姿を見たと言う子供はおらず、まるで伝説のように、ウワサ話しだけが大きくなって行ったのです。 ところが、ある夏休みの夜、僕は初めてその「大きな黒塗りの外車」を目撃することになりました。パン屋のすぐ近くにはお寺が経営している幼稚園が有って、その園庭で毎年盆踊りが行われていたのですが、その盆踊りの夜に、例の大きな黒い外車がパン屋に横付けされていたのです。 ちょうどその夜は盆踊りの最終日で最後に花火が打ち上げられることになっていました。その花火を、隣の家の女の子と一緒に見ようと言う約束をしていたのですが、その「外車」を発見してしまった僕は、車の様子が気になって仕方が無く、頻繁に踊りを抜け出しては「ジャイアント馬場」が現れないかと見張っていました。 しかしとうとう花火が始まってしまい、約束を守るため花火見物に集中していたら、運悪くその十数分の間に車は何処かへ走り去ってしまったのです。けっきょく馬場のウワサが本当だったのか、確かめることは出来なかったのです。 が、その数ヶ月後くらいだったと思います。駅前の一等地に、例のパン屋の姉妹店がオープンすることになり、なんと、その特別ゲストとして「ジャイアント馬場」と、かの「山本小鉄氏」(計三名だったがもう一人が思い出せない。アントニオ猪木?)が来店することになったのです。 まさか!?と思いました。そして町のあちこちに立った告知看板を見ながら「ぜったいに馬場を見に行こう!」と思っていたですが、その時も何だか