2010年2月26日金曜日

イチローがたどり着いた「夢のかなう場所」

★この前「アメトーク」と言う番組で、「僕たちキャプテン翼芸人です!」ってのをやってまして、ついつい見てしまいました。そのとき面白かったのは、この漫画は世界中で翻訳され、有名なサッカー選手も子供のころから読んでいて、かなり影響を受けているらしいと言う話しでした。

子供って、こう言う風に、漫画とか映画とかに影響を受け、将来の目的を決めてしまうことがけっこう有るんですよね。頭の堅くなった親たちは、「そんなクダラナイことで自分の進路を決めていいのか!」って嘆きそうですが、しかしたとえば、いま50代前後の科学者で「鉄腕アトム」の影響を受けていない人はまずいないそうですよ。それくらい「子供の夢」と「物語」とは、密接に連動しているものなのです。

それは野球も同じだと思います。イチロー選手がメジャーに行ったばかりのころ、セーフコ・フィールドに立ち、「ここが、マイ、フィールドオブドリームスだ!」と、感慨深げに語る姿が有りました。彼もまた、映画「フィールドオブドリームス」を見ていて、少なからず影響を受けたからこそ出た言葉なのでしょう。

あの映画を観た人の多くは、ラストシーンの印象から「親と子の絆の映画」だと思っていますが、実際には「途方もない夢を実現させる」と言うのがテーマの作品でした(後に原作者WPキンセラ氏も語ってます)。だからイチロー選手があの言葉を、新しい夢に向かってセーフコ・フィールドで発したと言うのは、きわめて正しい使い方だったと言えるのです。

あの映画は1989年の日本公開なので、鈴木一朗少年は高校生だったでしょうか。「絶対にアメリカでプロの野球選手になってやる!」暗い映画館で、そんな「途方も無い夢」を見ていたのかも知れません。

あの映画に限らず、考えてみれば、1980年代から'90年代にかけてのキーワードは、「夢」だったような気がするのです。スポーツ選手だけでなく芸能人なんかでも、インタビューを受けるたびに「あきらめなければ、夢はかなう」と言うような発言を多用していた、そんな記憶があります。

ドラマでも「夢」をテーマにした傑作がたくさん放映されました。私が好きなものでは下記のようなドラマがあります。

「ライスカレー」
倉本聰作。二人の若者が、日本の安っぽいライスカレーをカナダで流行らせると言う夢を追いかけ、夢とは?、夢を実現させるとはどう言うことを問いながら、珍道中を繰り広げる物語。

「面影橋・夢いちりん」
市川森一作。(ギャラクシー月間賞受賞)。エリートとして出世した四人の男が、学生時代行きつけだった喫茶店を舞台に、ある殺人事件をきっかけにして、純朴だった学生時代のそれぞれの夢を思い起こす話し。

「夢に見た日々」
山田太一作。それぞれに崩壊した家族や人間関係の傷を背負った人々が、落ちぶれた隅田川沿いのレストランに集まり、店の再建を目指す物語。

「私が愛したウルトラセブン」
市川森一作。(放送文化基金賞受賞・第19回ドラマ番組部門奨励賞受賞)。ウルトラセブンという夢作りの舞台裏を描いたドラマ。ちょっとした流行語になった『夢見る力』とは、このドラマのサブタイトルです。

ところが、90年代の後半になり、「夜空のムコウ」という歌が大ヒットしました。その歌詞には・・

あのころの未来に僕らは立っているのかなぁ
 すべてが思うほどうまくはいかないみたいだ


・・と、夢に向かって頑張ってはみたけれど、振り返って見れば、いま自分が立っているところは、あのころ思い描いた場所では無いような気がする、と言う、少々沈んだ空気が世の中を漂い始めるのです。

そこにはやがて迎えようとする「21世紀」と言う新時代が、子供のころ想像したSFのような、華やかな未来世界では無さそうだ、という失望感も込められていたのかも知れません。

確かにノストラダムスの大予言?も起こらなかったし、「2001年宇宙の旅」のような壮大な未知の現象も起きませんでした。そんな、やや暗い時代にあって、野茂投手やイチロー選手、新庄選手などのメジャー移籍が明るい話題としてニュースになりました。

そしてあの、イチロー選手の「ここが、マイ、フィールド・オブ・ドリームスだ!」という声が聞こえて来たのです。映画が公開されてからすでに10年。誰もが忘れかけていたタイトルでした。そしてその声の響きは、「まだ夢は終わったわけじゃない」そんな風にも聞こえて来ました。

それからと言うもの、イチロー選手の大活躍が始まるわけですが、その姿に魅せられ、熱心に観戦する男がいました。フィールド・オブ・ドリームスの原作を書いた作家「WP・キンセラ氏」です。

彼は偶然にもアイオワからシアトルに移り住んでいて、イチロー選手のプレーを目の当たりにし、そして「ここが、マイ、フィールド・オブ・ドリームスだ!」という言葉をも聞くことになったのです。

それは彼にとって、ちょっとした衝撃だったのかも知れません。遠い国からやって来た名も知らぬ若者が、自分が育て上げた作品のタイトルを口にし、驚くべきプレーを連発するようになるんですから。その証拠に、やがてキンセラ氏は「マイ・フィールド・オブ・ドリームス:イチローとアメリカの物語」と言う、イチロー賛美の著書を発表することになるのです。

そしてもう一人、「ぜひイチローのプレーを生で見てみたい」と、球場を訪れた人物がいました。何とそれは、フィールド・オブ・ドリームスに主演した「ケビン・コスナー氏」でした。

そのニュース映像を見て、私は(勝手な思い込みではありますが)三人の奇妙な符合に、軽い戦慄さえ覚えたのです。かつて映画「フィールドオブドリームス」で、鈴木一朗少年を感動させたであろう二人が、今度はイチローのプレーに驚愕して球場を訪れる‥‥、それは、あまりに出来すぎた物語のように思えました。

「If you build it, he will come.(それを作れば彼はやって来る)

WP・キンセラが物語を書き、ケビン・コスナーが演じ上げた「夢の球場」に姿を現したのは、俊足で強肩、あきれるほどヒットを打つ、まるでシューレス・ジョーのような外野手「イチロー」だった‥‥、ついつい、そんな妄想にふけってしまったのであります。

類い稀なヒーローに感動して作家は物語を作る。その物語に夢を見た子供たちが、やがて未来のヒーローとして育って行く・・ そうやって時代は進んで行くのかも知れません。

そんなイチロー選手も今年で10年目。彼がメジャー・リーグに思い描いた夢は実現したのでしょうか。もちろんやるからには「ワールドシリーズ制覇」が目標だろうし、そう言う意味では、まだ夢の途中なんでしょうが、そのワリには、なぜか優勝を狙えるチームに移籍しないなど、疑問も残ります。

ただ、2009年に200安打の記録を達成した時の、「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」との言葉に、ヒントが隠されている言えば、言えるのかも知れません。

もう一つ「WBC」という降って湧いたようなイベントを通して、イチロー選手の意外な面を覗いたような気はしました。それは彼の「WBC」に対する、あまりに熱すぎるこだわりようです。やや冷めた感じの「松井選手」とは対象的で、異様なまでの意気込みに見えました。

その勢い余って第一回の「WBC」では、「今後三十年は日本に手を出させない」発言が問題になりました。これはちょうど一次リーグ(アジア予選)が始まる直前だったため、世の中的には(特に韓国では)韓国チームに対する暴言と解釈されてしまいました。

でもあの時、私にはそうは聞こえなかったんです。即座に「メジャー・リーグへ殴り込みじゃ!」という意味に取りました。なぜなら、イチロー選手はかねてから「世界一を決める大会にしか興味が無い」と語り、アメリカ代表がマイナー選手ばかりのオリンピックは拒否してましたから・・ もし韓国チームをツブすのが目的なら、オリンピックでも良かったはずです。

だから、あの発言は「アメリカ人に日本野球の素晴らしさを思い知らせてやる!」と解釈する方が正しいでしょう。その手始めが、韓国を始めとするアジアの国々だったと言うことですかね。そもそも彼は「韓国」という名は一度も発してないのですから。

私が、二度のWBCを通してイチロー選手について感じたことは、彼は、我々が思っている以上に「日本人」という自我意識が強いと言うことです。アメリカに馴染んで、アメリカ人のように振る舞ってヒーローになる、と言うより、自分が活躍することによって「日本野球、どんなもんじゃい!」って思わせたい気持ちの方が強い気がします。

反対に、アメリカに馴染みたい願望が強いのは「松井選手」の方でしょう。WBCに興味を示さず、ヤンキースでのWシリーズ制覇が優先と語った姿を見ると、イチロー選手とは、どこか違う夢の見かたをしてる気がします。しかも契約の絶対条件が、「優勝を狙えるチーム」と言うことだそうで、なるほど、物静かなナイスガイというイメージの強い彼ですが、じつは、常にステータスを求めるプライド高き選手なのかも知れません。

松井選手の夢としては、常々発言している通り「チームの優勝」が一番に来るんでしょう。それも打つだけでなく守備にもついて、自分がフルに貢献した状態でないと満足出来ない、そう言う気持ちが強いんだと思います。もちろん(残念ながら)イチロー選手のような「とんでもない記録」を狙える位置にいないことも理由にはなります。

もし二人に共通点があるとすれば、個人的に思うのは「映画フィールド・オブ・ドリームス」を観て影響を受けた、最後の世代になるかも知れないと言うところです。たぶん二人が引退するころには、「フィールド・オブ・ドリームス?、・・観たこと無いですねえ。ボクは『ROOKIES』に感動して、野球選手になろうと思ったんです」なんてプロ選手が増えていると思いますよ。

そのドラマの世界では、かつてあれほど活躍した脚本家たち、山田太一さんや市川森一さん、そして倉本聰さんたちも、あまり作品を書かなくなくなりました。作家がどんどん世代交代をしているのです。同じように野球選手にも世代交代が始まります。同年代であり共に30代後半を迎えるイチロー選手、松井選手は、ドラマで言えば、いよいよ「最終章に突入」したと言うところでしょうか。

そろそろ「夢の結末」のために急がないといけませんね。二人とも過去に「50歳までやりたい」との発言をしていますが、最も良い形でプレー出来るのは、やはりこの先5年くらいでしょう。松井選手が、煮え切らないヤンキースに見切りをつけ、早々と移籍を決意したのも、そういう気持ちの表れだと思います。

とは言え、思ったより早い、年俸半減でもOKと言う、あまりにいさぎよい決断だっただけに、私はまたまたヘンな妄想を働かせてしまいましたよ。もしかすると松井選手も、あの「不思議な声」を聞いたのではないだろうかと・・

「Heal his pain.(彼の苦痛を癒せ)
「Go the distance!(最後までやり遂げろ!)


彼は今年36歳、フィールドオブドリームスの主人公「レイ・キンセラ」が、不思議な声を聞き「夢のかなう場所」へと導かれて行ったのも、36歳だったんです。




 

2010年2月8日月曜日

iPhoneアプリ「EveryTrail」で走ってみた

★島忠ホームズとダイソーに買い物に行く用事があったので、最近手に入れた「EveryTrail」と言うiPhoneのナビアプリを使いながらテスト走行してみました。

「EveryTrail」についての説明は、下記のサイトが詳しいので、興味のある人はそちらを読んでみていただければと思いますが、これは自転車に限らず、ウォーキングやトレッキングなどにも使えるソフトです。(バージョンアップで現行のものとはビジュアルや機能が違います)

これ以外にもiPhone用ナビアプリをいろいろ探したのですが、なかなか移動したデータをパソコンにアップ出来るものが見つからず、ようやく「EveryTrail」にたどり着いたと言うわけです。これならいろいろ応用できて面白そうです。

下記の「EveryTrail」のホームページから登録し、iPhoneから同じID・PWでログインすると使用可能になります。で、iPhoneで記録した走行データをアップロードすれば、インターネットで閲覧することが出来るのです。途中で撮った写真も同時にアップされ、GPSにより撮った場所も確認することが出来ます。

ただ注意点としては、世界中に一般公開されてしまうので、それを承知の上でアップすること。特に自宅位置を知られないよう、家から離れた場所をスタート地点にするのが良い、とのことらしいです。
(現在はAllTreilsに変わっています)

残念なのは「ナビアプリ」と言うくくりで紹介されているわりには、ナビゲーション機能が無く、主にログアプリですね(日本語版が無いのでマニュアルを見落としている恐れはあるが・・)。進んだ経路をトレースして記憶するだけで、目的地を案内してはくれません。見た感じ「Googleマップ」を使用しているようなので、Googleマップのルート検索も併用できると文句無しなのですが・・

もちろんiPhone用アプリは日々進歩しているので、バージョンアップでその内付け加えられる可能性はあるかも知れません。自分が使っている間にも何度かバージョンアップしまして、上記の紹介ページの物とはガラリと変わっていますから。

と言うことで、自分の走行データを紹介しましょう。最初のテスト走行ログは削除してしまったので、別のルートをアップします。とは言っても使用法手探りの状態で、しかもこの日は冷たい強風が吹いていて、コメントも写真も残す余裕はありませんでしたが・・
(テスト走行は削除したので、別のコースをアップ)

しかしこれを使えば、ブレード走行など色々なアウトドアにも応用出来るし、面白いと思いますね。