2005年5月27日金曜日

正義感の強い人々

★こないだラジオでこんな話しを聴きました。TBSの詠六助さんの番組で、作家の「水上勉さん」のことを「みずかみ・つとむ」と言ったところ、聴いていた人たちから「"みずかみ" ではない。"みなかみ" と読むのだ」と、抗議やら忠告やらの電話が殺到したそうです。

僕はそのむかし文学少年だったのでよく知っているのですが、あの作家は詠さんが言った通り、「みずかみ」と言うのが正しいのです。つまり、まったく見当違いの抗議だったと言うわけです。

そしてもう一つ。経済ニュース番組で「小豆」のことを「しょうず」と読んだところ、「あれは "あずき" と読むのだ。テレビ局はアナウンサーにどんな教育をしてるんだ!」と、これまた抗議の電話が殺到したらしいです。

この「小豆(しょうず)」とは、じつは経済用語だそうでして、「大豆(だいず)」に対して「小豆(しょうず)」と読むことで分かりやすく伝達する、経済業界では当たり前の読み方だと言うことなのです。なので、これまた間違いではないのです。

驚くのはその行動力なんです。たとえ本当に間違っていたとしても、わざわざ電話するまでに至るその行動力?、すごいです。面倒くさがりの僕にはちょっと想像がつきません。むしろその気力に恐怖心を覚えてしまいます。

たとえば松本サリン事件の時も、現場近くに住んでいた「河野さん」が犯人扱いされましたが、あの時の抗議の電話とか、嫌がらせの手紙なんかすごかったそうです。これはちょっと想像以上の、相当な恐怖だったと思いますよ。

ただ、後々疑いが晴れると、何人かの抗議をした人たちから、「間違って申し訳ないことをした。すみません」と言う、お詫びの電話や手紙が来たそうなんです。

(じつは「お詫びの言葉」を寄せたのはほんの数名で、その他の数百?数千?の人たちは残念ながらだんまりを決め込んだそうですが)

とは言え「詫びる」と言う行為から察するに、こう言う的外れの抗議も、単に異常にヒステリックな人がする事と言うわけではなく、あまり強すぎる正義感の為せるわざ、と言うことは有るようです。

すごく "いい人" ではあるが、思い込みが激しく、自分だけが完全な正義だと勘違いしている、そんな潔癖すぎる「真面目」という恐さを持った人たち。

で、ふと思ったんですが、こう言うのがもし日本人の大半をしめる性格、「国民性」であるならば、日本は自衛だろうが何だろうが、二度と戦争に加担しちゃいかん、と思うのです。

激しい思い込みの、一方的な正義感を持った集団は、ひとつ間違うと、虐殺も大量破壊も平気でやりかねないものなのです。

‥‥って言うか、それより前に、国民による裁判員制度って大丈夫なのかなあ。「水上(みずかみ)勉氏」を「みなかみだ!正しく読め!」って猛抗議する人たちですよ?



  

2005年5月9日月曜日

東北楽天ゴールデンイーグルスの意味するもの

★昨日、楽天イーグルスが巨人に勝って、仙台が大いに盛り上がってましたね。視聴率も、関東地区が低かったのに対し、東北地方では3試合とも20%を越えていたそうです。フルキャストスタジアムの観客も、ほとんどが巨人ではなく楽天を応援していたと言う事実に、大げさでなく「驚愕」しました。

なんだかんだ言っても東北の人たちは「巨人が好き」だから、と思っていたので‥‥ でも違ってたんですね。地元に球団があれば地元の人はその球団を応援する、それが当たり前なんだと、改めて実感として分かりました。

野球人気が低迷して、テレビ視聴率も低い。日本プロ野球の危機などと言われていますが、阪神タイガースはもちろん広島カープなども、地元の放送では軽く20%を越えているそうです。

つまり野球人気が低迷しているのではなく、関東地方の巨人の人気が低迷していると言った方が正しいんじゃないでしょうか。この辺はもっと良く検証してみないといけませんけど‥‥

それと「もう一度長島さんを呼び戻せ」と言う人が必ず出て来ますが、これは時代を逆行する考えでして、将来への打開策にはなりません。もうそろそろ先祖返りはヤメにして、真面目に?物事を考えましょう。

地元がそんな感じなので、東京にいる宮城県民たちも、これまで当たり前だった「巨人を応援する」と言う行為に何か違和感を感じ始めているんじゃないでしょうか?

自分の故郷に新しいチームが出来て、親戚も幼なじみも皆そこを熱狂的に応援している。里帰りをすれば、新チームの話題にみんな夢中で、巨人の話しは申しわけ程度にしか出てこない。それはちょうど、皆が地元の祭りで大いに盛り上がっている時に、自分一人が東京にいて、東京(江戸)の祭りにとけ込めずにいるような、孤独感に似た感覚なのではないか‥‥

まあ、とにかく「楽天イーグルス」のような新設チームの出現には、何故か見ててワクワクしてしまいます。僕は、弱いチームが必死に勝利を模索する姿に魅力を感じてしまう性格なので、かつての広島カープの姿を思い出します。

‥‥なんて言っても、広島の球団創設時のことは知らないのですが、あの時もやはり「長谷川良平投手」と言うスーパーエースが一人いて、孤軍奮闘の活躍をしたそうです。楽天の岩隈投手も同様、弱いと分かっていて、自ら望んで入団して来たと言う「カッコ良さ」を感じてしまいます。

あとは、オーナーが成長することを期待しないといけませんな。やり方を見ていると、瞬発力はあるが、長期的な物の見方がやや欠如している人のようです。

成績が落ちて来たらすぐ首脳陣の頭をすげ替えればいいと言う発想も、サッカーチームのオーナー的発想ですよね。広島カープなんて、初優勝までに何と26年かかっていますからね。

それと、気が短い割には、チーム名も球場名も付ける名前がやたら長いので、あれも何とかしてもらいたいですな。