2005年6月24日金曜日

暗黙のルール・イチローのメジャー入りで分かったこと

★ある野球ノンフィクションの本を読んでいたとき、こんな記述があったのを覚えています。(何の本だったか忘れてしまったが‥‥)。

著者がアメリカを訪ねて野球観戦する人々を描写しています。すると、地元のチームがリードされている場面で、1塁に出たランナーが盗塁を試みるのです。しかしキャッチャーからの送球が素晴らしく、ランナーはタッチアウトされてしまいます。これを見た地元ファンたちは、ガッカリしながらも「勇気あるプレーだった」と、小さな拍手を送るのです。

そしてその姿を目の当たりにした著者は感動し、「盗塁」が本来どんなプレーなのかを初めて知ることになります。「盗塁」とは、むしろリードされているチームが、起死回生を狙って果敢に試みる「勇気あるプレー」だったのです。

これが日本ならどうでしょう。どちらかと言えば、リードしている方のチームが、押せ押せの勢いに乗って仕掛けるプレーだと思われてないでしょうか?。

つまり、失敗してもリードしているからとりあえずは安心、逆に成功すれば追加点が期待出来るし、と言うわけです。もしリードされている場面で失敗しようものなら、「暴走、罰金もの!」なんてことになり、ファンからも「あいつ野球知ってんのか?」なんて罵声が飛んで来そうです。

こんな風に「日本野球」と「アメリカ野球」では考え方に違いがあるようなのですが、今回、イチロー選手が初の野手として渡米しメジャーで活躍するようになってからは、さらに我々はいろいろな「本場の考え方」を知ることになりました。

たとえば、マリナーズが大量リードしている場面でイチロー選手が盗塁をした時、なんと味方であるはずの地元ファンからブーイングが起こり、公式記録上も盗塁として認めない、なんてことが起こりました。このことは、古くからメジャー好きだった僕も初めて知りました。盗塁したのに盗塁にならないんですよね。

ようするに、大量リードしているチームが盗塁をすると言うことは、傷ついて倒れた相手をさらに足で踏みつけるような卑怯な行為、だと言うのです。

なるほど、今まで日本野球で育って来た我々は、大いなる勘違いをしていたようです。盗塁とはリードしているチームが勢いに乗ってやるものなのだと・・。そうやって、徹底的に、完膚無きまでに相手を叩きのめすことが勝負師の心得であると・・

「ベースボール」は「日本野球」とは違い、そうではそうではないんですね。

「勇気」を必要としない攻撃はしてはならない

これが大前提なのです。大量リードしているチームの選手は、勝利以上に相手を傷つけるプレーをしてはならないのです。そしてそれらは「暗黙のルール」と呼ばれ、選手だけでなく、ファンもその精神を持ってゲームを観戦しているのです。

・・で、思ったんですが、この考え方と言うのはですね、むしろ「草野球」において大切だと思うのですよ。

草野球と言うのはあくまで親善試合でありまして、選手全員でお金を出し合い、グランドを取り、時間をやり繰りして、みんなで休日を楽しもう、と言う行為です。そこに、相手を傷つけてまで勝敗にこだわるプレーが果たして必要なのかと言う疑問です。

みんなも経験あるでしょう。大量リードされている草野球チームのバッテリーは、1アウト、いや1ストライク取るのにも必死で、ランナーのことなど考えている余裕はありません。そこへ、ほとんど無警戒の状況で盗塁をして、それはそんなに価値がある走塁なんでしょうか?

僕は最近、それはどうも違うなって気がしているんです。ただでさえ草野球の盗塁阻止は難しく、ランナー絶対有利なんです。そこへ無警戒となれば、走り放題になってしまいます。となると、それは正確には「盗塁」とは言えないんじゃないですか? 初めから塁が与えられているようなもので、盗んだって感じはしませんよね。

そう思うと「なるほど、確かにこれを盗塁と記録するのはおかしい」と、メジャーの言い分もわかるような気がして来るのです。メジャーでは、大量リードされている側の盗塁も、無警戒中の走塁と言うことで、「盗塁と記録されない」のです。

なので、これからゴブリンズの試合でもメジャー流にしようかと思います。もしもゴブリンズが10点以上の差をつけてリードしたら、それ以降は盗塁しても盗塁として記録しません。もちろん走ってもかまわないし、それで得点してもかまいません。でも記録上「盗塁」にはなりませんよ、ってことです。

でも、打つのは仕方ないです。相手投手がどんなにボロボロになっても、打てるだけ打つしかありません。もしワザと空振りするようなマネをしたら、逆に、相手投手には屈辱的な行為として写り、非常に嫌な気分にさせることになりますから。

同じ理由で「隠し球」もやらない方がいいですね。だいたい、ルール上、隠し球と言うプレーは存在しません。言わばルールの隙間から生まれた「バグ」みたいなものなんですね。だから、そんなちっぽけなプレーはやめましょう。

まあ、ランナーが自ら油断して、結果的に隠し球っぽくなってしまったら仕方ないですが、野手が故意にランナーをはめようとするのはマズいですね。特に大量リードのチームがやるのはいけません。

とにかく勝つにしても、相手が後味良く感じるような勝ち方をすること、それが大事です。それを心がけることによって「あのチームとは、またぜひ対戦したい」と言う気持が芽生え、円滑な球団運営へと結び付くのです。誘っても誘っても「あのチームはなあ‥‥」と、断られるようになってしまったら、草野球チームとしてはお終いです。

もちろんゴブリンズはよく敗けるチームなので、だいたい分かってますよね。敗戦した時にどれだけ悔しい思いをするか。それに追い打ちをかけるような屈辱的なプレーをされた時に、どれくらい相手に憎しみを抱くものか。

そう言うプレーをゴブリンズがしないようにするためには、「勇気を必要としない攻撃をしてはならない」、この言葉を肝に命じて試合に臨むことにしましょう。

注・ただし何でもかんでも「アメリカ流が良い」と言うわけではありません。スポーツとは、それが生まれた国の「文化の一部」である、と言いたいわけなのです。



  

2005年6月9日木曜日

ナベツネ復活?!

★「無観客試合の異様な雰囲気の中でつかんだ勝利!」と言うことで、サッカー日本代表がやってくれましたが、これを見ていたあるサッカー解説者が「僕らが現役のときは、毎日が無観客試合でしたけどね」なんて自虐的に言ってました。

そうなんです。プロ化して「Jリーグ」となるまでは、日本サッカー界は、じつは長い不遇の時代が続いていたんです。かつて「明石家さんまさん」が、自分の草サッカーチームの助っ人に、当時読売クラブの「ラモス選手」を「ブラジル料理屋のマスターや」とウソをついて連れて来ても、誰も気づかなかいくらいだったんです。

そんな日本サッカー界が、これほど盛り上がり、自力でワールドカップに出場できるまでになったのは、やはり「ナベツネさん」の影響を退けたことが大きかったのかなあ?という気がしています。

「Jリーグ」が企業名を付けることを廃止しても、しつこく日テレに「読売ベルディ」と言わせ、ホームを「川崎は田舎臭い」と言って「東京」に移し、やがてJリーグ全体に「読売巨人軍」と同様の影響を与えようとしたナベツネさんの計画を、川淵チェアマンは敢然として阻止しました。

けっきょく、激怒したナベツネさんはサッカー界から手を引いてしまうのですが、この瞬間が、日本サッカーの大きな分岐点になったのではないかと言う気がしています。その結果、サッカーはサポーターの手に戻り、各地域と密着したスポーツ文化を作ることになりました。

‥で、プロ野球界と言えば、先日「ナベツネさん」の巨人軍復帰・球団会長就任が発表されまして、またもや不穏な空気が流れております。

もういくら何でも、さすがの巨人ファンと言えども、ナベツネ復帰を歓迎する人はいないと思いますが(?)、せっかく交流戦などの成果で「メジャーリーグより日本プロ野球に興味がある」と言う人の数が上回ったと言うのに、何かやらかして台無しにするのではないかと、とにかく心配しています。

今度は何をやるんでしょうか? あちこちの球団の主力を集めてもダメなんだ、と言うことはいくら何でも学習したと思うんです。とすると‥‥、僕は今夜の「ロッテ巨人戦」の結果を見て漠然と思いました。

「次は監督を引き抜くかも知れない。たとえばバレンタイン監督」。千葉ロッテマリーンズにバレンタイン監督が就任してから急激に強くなったことは確かですよね? それに前回監督をやった時にも、突如としてリーグ2位に躍進させたと言う実績がありますし‥‥

とは言え、巨人の監督は巨人出身のスター選手でなければならない、と言う伝統があるので現実的ではないとは思ってますけどね。と言うより、まさかそんなバカなことまでしないよなあ? と言う願望を込めて、あり得ないはずだと信じたいのです。そう言う不安を感じてしまうほど千葉ロッテマリーンズは強かったので。

あの、広角に打ち分け途切れなくヒットが続く打線、ホント素晴らしいですよ。レベルが違い過ぎますが、ああ言うのをゴブリンズもやりたいのです。

まあ、とりあえずゴブリンズにナベツネの影響は来ませんから、その点は安心して、チーム作りに取り組みたいものですね。



  

2005年6月3日金曜日

SakuSaku(サクサク)

★「SakuSaku」とは、TVK(テレビ神奈川)のローカルMTV番組のことです。増田ジゴロウと名乗るぬいぐるみキャラクターと、シーズンごとに進行アシスタントの女の子を代えながら、もう10年以上続いているんじゃないですかね。

時間帯が早く、月〜金の朝7:308:00くらいにやってます。なので、普通の学生や勤め人はあまり見れないのですが、再放送も随時やってるので、それで見る人も多いみたいです。

僕は、何故かこの、ちょっとバカバカしい感じが好きでよく見ています。司会の増田ジゴロウの声役の男が三鷹出身らしく、「田無タワー(ローカルFMなどの電波塔で、僕のウチから数百メートルの場所にある)」の話しとか、そんなくだらない話題が出てくるところも面白いですね。

で、さらにこの番組の面白いところは、無名のゲストなどが呼ばれて出演すると、その後、どんどん売れて行ってしまうと言うところですね。最近売り出し中の木村カエラさんもその一人で、セブンティーンのモデルをやっていた関係で、番組のアシスタント役に抜擢され、その後あれよと言う間にメジャーになってしまいました。

あとは「一青窈さん」とか「クリスタルケイさん」とかもそんな感じで、この番組に出るようになったあとで有名になったってケースなんです。

何故なのか?。じつは時間帯が早いことから、徹夜明けの芸能人やCMディレクター、テレビプロデューサーなどがけっこう見ているらしいのです。つまり芸能関係者の「アンテナ番組」になっているフシが有るのです。

だから、この番組を楽しみに見ている身としては、売れて行く過程を目の当たりにして、「へー・・」と感慨深く感じてしまうので、見てない人に対して、「彼ら(彼女ら)は、こういう所で頑張ってたんですよ、ここから有名になったんですよ」と、ついつい教えたくなってしまうのです。

そう言えば、テレビ埼玉か何かで、極楽とんぼがローカルのロケ番組に出てまして、「こんなに売れても、こう言うのに出るのか」と思って見ていたら、一緒に出ていたアイドル志望みたいな無名な女の子が、ロケに疲れたらしく、ふて腐れてリアクションしなくなっちゃたんです。

そうしたら、その子に極楽とんぼが「お前なあ、こう言う番組ちゃんとやらないとダメなんだぞ!」と、突っ込みを入れてました。もちろんそれも見た目はギャグの一部だったんですが、気持はマジなんだろうなと思って見てましたよ。

「一青窈さん」とか「クリスタルケイさん」も、ビッグになったあとでも普通に「SakuSaku」に出て来ます。ジゴロウもそう言う彼女らに「高飛車にならず、いいねえ!」なんて言ってましたが、むしろ「SakuSaku」に出ることが楽しくてしょうがないって雰囲気でしたね。

今週は「平原綾香さん」がゲストで来まして、やはり「この番組が好きで、出たくてしょうがなかった」なんて言ってました。

彼女はメジャー番組では、生真面目で音楽一筋って感じですが、「SakuSaku」では、かなりの天然ボケ風変わりキャラを発揮してました。あれが「素」ってことなんでしょうか。「素」が出てしまう番組なのかも知れません。

・・以上「テレビっ子」と呼ばれた世代の、近頃気になる番組でした。


(注・番組はすでに終了しています)