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6月, 2005の投稿を表示しています

暗黙のルール・イチローのメジャー入りで分かったこと

★ある野球ノンフィクションの本を読んでいたとき、こんな記述があったのを覚えています。(何の本だったか忘れてしまったが・・)。 著者がアメリカを訪ねて野球観戦する人々を描写しています。すると、地元のチームがリードされている場面で、1塁に出たランナーが盗塁を試みるのです。しかしキャッチャーからの送球が素晴らしく、ランナーはタッチアウトされてしまいます。 ・・が、これを見た地元ファンたちは、ガッカリしながらも「勇気あるプレーだった」と、小さな拍手を送るのです。 そしてその姿を目の当たりにした著者は感動し、「盗塁」が本来どんなプレーなのかを初めて知ることになります。「盗塁」とは、むしろリードされているチームが、起死回生を狙って果敢に試みる「勇気あるプレー」だったのです。 これが日本ならどうでしょう。どちらかと言えば、リードしている方のチームが、押せ押せの勢いに乗って仕掛けるプレーだと思われてないでしょうか?。 つまり、失敗してもリードしているからとりあえずは安心、逆に成功すれば追加点が期待出来るし、と言うわけです。もしリードされている場面で失敗しようものなら、「暴走、罰金もの!」なんてことになり、ファンからも「あいつ野球知ってんのか?」なんて罵声が飛んで来そうです。 こんな風に「日本野球」と「アメリカ野球」では考え方に違いがあるようなのですが、今回、イチロー選手が初の野手として渡米しメジャーで活躍するようになってからは、さらに我々はいろいろな「本場の考え方」を知ることになりました。 たとえば、マリナーズが大量リードしている場面でイチロー選手が盗塁をした時、なんと味方であるはずの地元ファンからブーイングが起こり、公式記録上も盗塁として認めない、なんてことが起こりました。このことは、古くからメジャー好きだった僕も初めて知りました。盗塁したのに盗塁にならないんですよね。 ようするに、大量リードしているチームが盗塁をすると言うことは、傷ついて倒れた相手をさらに足で踏みつけるような卑怯な行為、だと言うのです。 なるほど、今まで日本野球で育って来た我々は、大いなる勘違いをしていたようです。盗塁とはリードしているチームが勢いに乗ってやるものなのだと・・。そうやって、徹底的に、完膚無きまでに相手を叩きのめすことが勝負師の心得

ナベツネ復活?!

★「無観客試合の異様な雰囲気の中でつかんだ勝利!」と言うことで、サッカー日本代表がやってくれましたが、これを見ていたあるサッカー解説者が「僕らが現役のときは、毎日が無観客試合でしたけどね」なんて自虐的に言ってました。 そうなんです。プロ化して「Jリーグ」となるまでは、日本サッカー界は、じつは長い不遇の時代が続いていたんです。かつて「明石家さんまさん」が、自分の草サッカーチームの助っ人に、当時読売クラブの「ラモス選手」を「ブラジル料理屋のマスターや」とウソをついて連れて来ても、誰も気づかなかいくらいだったんです。 そんな日本サッカー界が、これほど盛り上がり、自力でワールドカップに出場できるまでになったのは、やはり「ナベツネさん」の影響を退けたことが大きかったのかなあ?という気がしています。 「Jリーグ」が企業名を付けることを廃止しても、しつこく日テレに「読売ベルディ」と言わせ、ホームを「川崎は田舎臭い」と言って「東京」に移し、やがてJリーグ全体に「読売巨人軍」と同様の影響を与えようとしたナベツネさんの計画を、川淵チェアマンは敢然として阻止しました。 けっきょく、激怒したナベツネさんはサッカー界から手を引いてしまうのですが、この瞬間が、日本サッカーの大きな分岐点になったのではないかと言う気がしています。その結果、サッカーはサポーターの手に戻り、各地域と密着したスポーツ文化を作ることになりました。 ・・で、プロ野球界と言えば、先日「ナベツネさん」の巨人軍復帰・球団会長就任が発表されまして、またもや不穏な空気が流れております。 もういくら何でも、さすがの巨人ファンと言えども、ナベツネ復帰を歓迎する人はいないと思いますが(?)、せっかく交流戦などの成果で「メジャーリーグより日本プロ野球に興味がある」と言う人の数が上回ったと言うのに、何かやらかして台無しにするのではないかと、とにかく心配しています。 今度は何をやるんでしょうか? あちこちの球団の主力を集めてもダメなんだ、と言うことはいくら何でも学習したと思うんです。とすると・・、僕は今夜の「ロッテ ◊ 巨人戦」の結果を見て漠然と思いました。 「次は監督を引き抜くかも知れない。たとえばバレンタイン監督」。千葉ロッテマリーンズにバレンタイン監督が就任してから急激に強くなったこ

SakuSaku(サクサク)

★「 SakuSaku 」とは、 TVK (テレビ神奈川)のローカル MTV 番組のことです。増田ジゴロウと名乗るぬいぐるみキャラクターと、シーズンごとに進行アシスタントの女の子を代えながら、もう 10 年以上続いているんじゃないですかね。 時間帯が早く、月〜金の朝 7:30 〜 8:00 くらいにやってます。なので、普通の学生や勤め人はあまり見れないのですが、再放送も随時やってるので、それで見る人も多いみたいです。 僕は、何故かこの、ちょっとバカバカしい感じが好きでよく見ています。司会の増田ジゴロウの声役の男が三鷹出身らしく、「田無タワー(ローカル FM などの電波塔で、僕のウチから数百メートルの場所にある)」の話しとか、そんなくだらない話題が出てくるところも面白いですね。 で、さらにこの番組の面白いところは、無名のゲストなどが呼ばれて出演すると、その後、どんどん売れて行ってしまうと言うところですね。最近売り出し中の木村カエラさんもその一人で、セブンティーンのモデルをやっていた関係で、番組のアシスタント役に抜擢され、その後あれよと言う間にメジャーになってしまいました。 あとは「一青窈さん」とか「クリスタルケイさん」とかもそんな感じで、この番組に出るようになったあとで有名になったってケースなんです。 何故なのか?。じつは時間帯が早いことから、徹夜明けの芸能人や CM ディレクター、テレビプロデューサーなどがけっこう見ているらしいのです。つまり芸能関係者の「アンテナ番組」になっているフシが有るのです。 だから、この番組を楽しみに見ている身としては、売れて行く過程を目の当たりにして、「へー・・」と感慨深く感じてしまうので、見てない人に対して、「彼ら(彼女ら)は、こういう所で頑張ってたんですよ、ここから有名になったんですよ」と、ついつい教えたくなってしまうのです。 そう言えば、テレビ埼玉か何かで、極楽とんぼがローカルのロケ番組に出てまして、「こんなに売れても、こう言うのに出るのか」と思って見ていたら、一緒に出ていたアイドル志望みたいな無名な女の子が、ロケに疲れたらしく、ふて腐れてリアクションしなくなっちゃたんです。 そうしたら、その子に極楽とんぼが「お前なあ、こう言う番組ちゃんとやらないとダメなんだぞ!」と、突っ込