★先日、ギターを売って来ました。売ったのはエレキギターとエレキベースの2本です。「いつか使うかも知れない?」と、ずっと保管しておいたのですが、その可能性も少なくなり、けっこう邪魔なので思い切って売ることにしました。 ネットで探したら、何と「ひばりが丘駅」のすぐ近くに「中古ギター買い取り販売」の店があることが判明し、そこへ持って行きました。 プロの演歌作曲家の友人から、「中古の買い取りは安いよ」と聞いていたので、あまり期待はしてなかったのですが、査定してもらったら、イバニーズの9万のギターを2万(今はアイバニーズと言うらしい)、グレコの8万のベースも2万、計4万円で買い取ってくれることになりました。 (もともとエレキにはさほど思い入れは無かったのですが、しかしまあ、少し寂しい気持にはなりました) 1本5〜6千円だと思っていたので、意外に高く売れたのでビックリしました。でも、店の人は「この形は今は人気が無いのでこれ以上は高くできない」と恐縮していましたよ。すごく人気があるモデルだと、原価よりも高い場合があるそうです。 で、手元に残ったのはアコースティックの「マーチンD-35」と、E君がハワイへの転職時に預かった「フェンダー・ストラトキャスター」の2本になりました。 ところで、売る前にギターケースのポケットを調べたら、思いがけずバンド活動をしていた頃の写真が出てきました。スタジオでの練習風景ですね。仲間が撮ってくれたヤツです。なのでこれを、「エレキギター決別記念」としてアップしておきます。 確か29歳だったと思います。若くて見栄えがいいので、「これがホントのオレの姿なんだ!」と豪語したいところですが、残念ながら違います。 これはすでに過ぎ去った幻影であり、ホントの自分は、それから35年が過ぎた現在の私の姿なのであります。 ・・いや、あと5年10年たてば、今の姿もやがて過去のものとなってしまうわけで、今の自分も、本当の自分とは言えなくなってしまうんですね。 つまり本当の自分の姿とは、今でもない、過去でもない、未来でもない、どの年代であるとも定めることは出来ず、生きている一瞬一瞬の「幻」にすぎない、と言うことなんでしょうか? ・・と、哲学の夜はふけてゆくのでありました。 白黒なのはあえて撮ったもので、カラーフィルムが無い時代だからではありません?