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ティファニーで絵ハガキを

★この間、特に親しいと言うわけではないが、ある鉄道関係の仕事をしている若い人と話しをする機会が有りまして、いつの間にか、銀座の宝石店の話題になりました。

彼は結婚のため、銀座へ指輪を探しに行ったと言うのです。が、仕事が遅くなり着替えるヒマが無く、作業着のまま訪れたらしいのです。すると、それまであふれんばかりの笑顔で接客していた店員が、彼を見るなり真顔になって、「何か御用ですか?」と、ぶっきらぼうに答えたと言うのです。

彼は「何かの業者と間違われたのだろうか」と想い、「結婚指輪を探しています」と店員に告げたのですが、店員は「はあ、そうですか」と、さっきまでの笑顔も見せることも無く、たんたんと説明を始めたそうです。

それだけならまあ良いのですが、途中で顔なじみらしいマダム?が入店すると、急にまた笑顔になって、彼そっちのけでマダムの接客に行ってしまった、と言うのです。けっきょく幾つかの店で同じように扱われ、せっかく気合いを入れて来たのに、銀座なんてこんなもんかと、空しい気持ちであきらめかけたらしいのです。

ところが、幸いにも最後に入った店がとても親切で、どの客にも分けへだてなく接してくれる良い店だったので、嬉しさのあまりついつい予算より高いモノを買ってしまった・・、と言うような話しでした。

本来なら、その店名を紹介したいくらいなのですが、うっかり忘れてしまいました。検索しても心当たりのある名前は出て来ませんでした。残念・・


それはそうと、この話しを聞いて、僕はニューヨークの「ティファニー本店」のことを思い出していたのです。もうずいぶん前のことになりますが、友人のM君がニューヨークで仕事をすることになって、そのアパートを頼って、僕と女性二人の三人で遊びに行くことになりました。日数にして10日?あるいは二週間くらいだったでしょうか。どちらにしろ、滞在中にマンハッタンの地下鉄もバスも乗りこなせるようになるくらいの、そう言う日数だったと想います。

そんな何日目かに、「ティファニーに行ってみよう」と言うことになりました。もちろん貧乏人?ですから、高価な物は買えません。完璧なお上りさん気分での見物です。時間は、たぶん夕方だったのだと想います。(いまネット検索してみると、営業時間・月曜~土曜: 10:00AM-7:00PM、日曜: 12:00PM-6:00PMってなってますね)

店内に入って、感激しながらあれこれ見たあと、せっかくだから記念にと、カウンターでバラ売りされていた絵ハガキを買おうと言うことになりました。で、あれこれ物色していたのですが、ふと気がつくと、いつの間にか店内に音楽が流れはじめ、たくさんいた客がどんどん店から出て行くのが見えたのです。その様子を見て「ああっ、閉店時間なんだ」と気づき、我々も慌てて店から出ようとしました。

ところが絵ハガキを戻し、出口に向かおうとすると、カウンターの向こう側にいた若い男性店員が「ミスター!」と、呼び止めるのです。振り返ると、彼は真剣な表情で盛んに話しかけて来るのですが、僕は英語が不得手でよく分かりません。が、同行の女性の1人は航空会社で働いており、英語も堪能だったので、彼女が男の言葉を通訳してくれました。「あわてなくて大丈夫だって。ゆっくり選んでいいんだって」と言うのです。

それを聞いた僕たちは驚き、そして少し不思議な感じがしたので、「ホントに!?」と視線を向けると、彼は笑顔になってうなづき、「どうぞ」と言うように右手を広げたのです。僕たちの他には女性客が1人、そちらは高価な?宝石類を選んでいる最中だったようで、同じように残っていました。

で、その店員の言われるがままに、僕たちはゆっくりと「ティファニーで絵ハガキを」選び、購入し、店を後にすることとなったのですが、表はすでにシャッターが閉まっていたので、帰りは従業員用通路に招かれました。「従業員用」とは言っても、店員全員が壁伝いに並び、ひとりひとりが丁寧に挨拶をして送り出してくれたのです。

「絵ハガキ数枚の客にも分けへだてない。・・あれが超一流というものなのか」
表に出て歩き出すと、何だかそんな、とても心地よい気分になっていました。








  

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