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消費税にまつわる悲しい(悔しい?)想い出

★ついに消費税8%となりましたが、「消費税」と聞くと、いつも思い出すエピソードがあるのです。これは、消費税と言うものが日本で初めて導入されたころのお話しです。

じつは、私が会社をやめフリーのイラストレーターを目指し始めたころと、消費税の初導入時期とはほぼ重なっていました。

消費税は始まったばかりだったし、私自身も世間的にもまだまだ未経験な部分が多く、制度への誤解による運営方法の間違いなど、色々あったように想います。・・とは言え、当時の消費税は税率3%で、所得三千万円以上の事業主が納めるものであり、まあ、自分とは無縁なものだとは想っていたのです。

ところがです。ある若い税理士に、「原稿料の請求をするとき、ちゃんと消費税も上乗せしていますか?」と、言われてビックリしたことがあったのです。

私は、「いや、とんでもない。そんな稼ぎ無いですから・・」と苦笑して、多少うろたえながら答えました。すると税理士は、「そうなんですよね。そう言う風に勘違いしてる人って、多いんですよね」と言うのです。

そのころ私は、豊島区の東長崎に住んでいました。池袋から西武線で一個目の「椎名町」が最寄り駅です。そこに数年住んで、その後、中野区や渋谷区に移り住んだのですが、その引っ越し先での生活から感じたのは、豊島区ってけっこう区民サービスが良かったなあ、と言う印象なのです。(もちろん全ての区や市町村のことは分かりませんが)

たとえば、区の方から、自由業には必須の国民年金の説明会のお知らせが来て、年金の概要や支給申請の仕方など、懇切丁寧に教えてくれたり(その後、消えた年金問題が浮き彫りになりましたが)、確定申告についても、区から派遣されたと言う若い税理士が、わざわざ自宅まで訪ねて来て、無料で税金の説明から申告書の書き方まで教えてくれたです。

その時の流れで、税理士さんが、「ちゃんと消費税も上乗せしていますか?」と質問して来たわけなのです。私が唖然としていると、さらに説明を続けるのでした。
  (↓ 重要)
消費税と言うのは、あくまで一個一個の商品にかかる税金であって、事業主にかかる税ではないのです。もしも、消費税のかかる商品とかからない商品が流通上に混在すると、税の公平性が失われます。なので、事業主が個人であるか企業であるかにかかわらず、あるいは、大規模であるか小規模であるかにかかわらず、商品に対して公平に消費税をかけなければなりません

「はあ・・」と答えながら、当然のように疑問も浮かびました。

「でも、もし僕が消費税を上乗せして、所得が三千万に届かなかったら、その3%分は、僕がネコババしたことになりませんか?」と疑問を投げかけると、その税理士さんは答えました。

「たとえば、アルバイトなんかで、年収が103万円を越えると所得税がかかります。が、それ以下ならば、税金免除と言うことになりますよね。それと同じで、三千万円以下の場合は、小規模事業主ということで消費税が免除されるんです。免除、という言い方なら、理解出来ますか?」

・・なんてやりとりが有り、なるほど、オレも消費税を請求しなければダメなのか、と想ったのです。同時に「そうだよな。もしオレが、ある年、突如として売れっ子になり、あれよあれよと言う間に三千万円長者になってしまった場合、それまでクライアントに消費税を請求していなかったら、翌年の申告で、三千万円の3%で、90万円?の消費税を"自腹"で納めなきゃならないもんな」なんて、素人考えで納得した次第なのであります。(専門的な間違いが有ってもお許しくださいよ)

と言うことで、指南を終えた税理士の若旦那は、さっそうと帰っていったのでありますが、彼の言葉に心を強くした私は、さっそくそれ以降、原稿料の請求時には消費税をプラスすることにしたのです。

そうやって見てみると、そこらの町の文房具屋で売られている請求書用紙にも、ちゃんと「消費税欄」が印刷されているではありませんか。「そうだよ。そのためにこの記入欄が有ったんだよ」なんて、独りごとを言っては頷いていたもんです。

で、そうは言いながらも、少しドキドキで請求書の封筒を投函したのですが、数ヶ月は何事も無く過ぎて行きました。ところがある日、ついに電話がかかって来たのです。出てみると、大手出版社の経理係の女性でした。もしや?と想ったら、やっぱりそうでした。

「先日の、イラストの原稿料請求の件で・・ 消費税が記入されてるんですが、これは何かの間違いではありませんか?」
と、その女性は言うのです。私は少し汗をかきながら、
「いえ、間違いではなく、消費税ですが・・」
と、答えると、
「あのう、たいへん失礼なんですが、そちらは三千万円を越えてらっしゃるんでしょうか?」
彼女の声は少しムッとした感じで、明らかに疑い口調になっているのです。

私はもう、しどろもどろになって、
「越えてはいませんが、じつは、税理士さんからのアドバイスで、それでも請求するようにと・・」
と、言うしかなく、もっと突っ込んだ質問でもしてくれたら、細かな説明も出来たのですが、話しが長くなりそうで、そうも行かず・・

「はあ?、税理士がですか?」
と、彼女は、こちらが税理士を持ち出したことも疑っている気配で、その後は無言になり、やがて、
「・・わかりました。少し検討させていただきます。またご連絡さし上げます」
と言って、切ってしまったのです。

で、けっきょくは、末締め翌月払いで、無事?消費税を上乗せした額で口座に入金されておりました。

「あの人、納得してなかったみたいだけど、最終的には理解してくれたのかな」などと想い、しばらくは安堵の気持ちでいたのですが、事態はそれだけでは収まりませんでした。

その後、別の数社の経理係からも、やはり同じような疑いの電話がかかって来るようになり、そのつど冷や汗をかきながら、必死に説明にすることになってしまったのです。やがてそんなことに疲れ果て、自分が何か悪事をしているような錯覚にも陥り、ついに心が折れて、消費税欄の書き込みをあきらめてしまったのです。


・・これが、私の「消費税にまつわる悲しい想い出」?です。いや、あの時なんでもっと自信を持って対応できなかったのか、と思うと、「悔しい思い出」でもあるのです。

その後、10年、20年と月日が流れ、免税金額が三千万から一千万円に改訂されました。よくは知らないのですが、その他いろいろ変更された部分も有ると想われ、あの税理士が言っていたことも、今では通用しないのかも知れません。

しかし、あの当時、あの経理係の女傑たちと同様に(経理ってなぜ強気な女性ばかりなんでしょう?)、消費税を誤解する人たちは随分いたのではないか、そして私のように、彼女らの追求に恐れ戦いていた弱気な者?もたくさんいたのではないか、ふと、そんな風に思い起こしてしまうのでした。






  

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