★先日、こちらのブログ「なんか、サッカー日本代表って・・?」を読んだ友人から、いろいろ意見を寄せられたのですが、まあ、そこにも書いたように、自分はサッカーについては全然くわしくないので、結論めいたものは何も答えられませんでした。
ただ「サッカーと言うのは野球などと違って、背が低くても通用するスポーツなのでは?」と意見については、やはり半信半疑だったのです。で、その根拠が知りたくて、たまに仕事の合間にネットなどを探して見るのですが、サッカー評論家や代表OBは、作戦や技術、精神面を批判するばかりで、「日本代表の体格」については指摘する人がほとんど無く、けっきょく素人の思い過ごしだったのか?と想っていたのです。
ところが、Yahoo!でこんなコラムが有るのを見つけました。
◎ 元セレッソ大阪監督のレヴィー・クルピ氏が語る、
日本がW杯で実力を発揮できなかった最大の要因とJリーグへの提言
この記事がいつまでアップされているか分からないので、あえて引用しておきます(こんなに使っていいのか不明ですが‥‥)
*Yahoo!ニュース
「レヴィー・クルピが語る、日本がW杯で実力を発揮できなかった最大の要因とJリーグへの提言」より
『現代のフットボールではサイド攻撃が非常に重要であり、またサイドを破られるとほぼ必ず大きなピンチを迎える。とりわけ、日本には高さと強さを備えたCBが少ないため、相手にサイドで起点を作られてクロスを入れられると、致命傷となることが多い』
『また、本来は高くて強いCBと、それほど大柄でなくてもいいがスピードのあるCBが同時に出場し、互いにカバーし合いながら守ることが必要だ。しかし、この試合で、日本はそのどちらの条件も満たすことができなかった』
『日本の場合、サイドバック、攻撃的MFには欧州でも通用する選手がいるが、CB、GK、ボランチ、CFでは非常に少ない。優秀なCB、GK、CFを育てるためには、将来大柄になる素質があるタレントを十代前半までにスカウトしてきて、かつてそのポジションで高いレベルでプレーした経験を持つ専門のコーチをあてがい、計画的に育成するしかないだろう』
『日本選手が持ち前のテクニックを発揮できなかった最大の理由は、W杯のインテンシティ(プレー強度)の高さにある。W杯では、選手たちがボールを自分のものにするため、すさまじい勢いでぶつかり合う。また、ジャッジの基準はヨーロッパにあり、少々の身体接触ではファウルを取らない。アジア勢のなかでは大柄でフィジカル・コンタクトに強みを発揮する韓国でさえ、ベルギーには完全に当たり負けしていた。また、メキシコやチリの選手は小柄だが頑丈な体格をしており、体の使い方がうまく、自分たちより大柄な選手にもほぼ互角に渡り合っていた』
・・今回のW杯については、色々なネット・コラムを読みましたが、「背丈・体格」にこれほど触れていたコラムは、レヴィー・クルピ氏以上のものは見あたりませんでした。
日本人は元来、ジャイアント馬場に代表されるように、大きくなり過ぎると動きがスローモーになりがちと言うイメージが有り、サッカーについても同様、「小柄の方が足が速く動きが俊敏」と言う理由で有利なのかも?と想っていました。ですが、バスケットやバレーボールなどでは大柄でも俊敏な選手はたくさんおり、一概には言えないと言う想いも有ったのです。
レヴィー・クルピ氏の発言が確かなものだとするならば、日本のサッカー選手育成プログラムは「小柄で俊敏な少年」が生き残りやすく、どちらかと言うと、大柄な選手が淘汰されるようなシステムに偏っている可能性が有る、と言えるのではないでしょうか。まあ、その辺は、専門家であるサッカー関係者が気づいていないはずは無いなので、それよりもっと先を急ぐ用件が有った、と言うことなのかも知れません。
とは言え、今回の同氏の言葉で、「背丈・体格」が重要なのは、攻撃陣よりもむしろ「守備陣」だと言うことが初めて分かりました。いろいろと勉強になりました。
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