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松坂投手引退で思い出す、円周率デマの話し・・

★ついに?平成の怪物・松坂投手が引退を決意しました。

このニュースを聞いて、その感慨よりも、入団時のことを思い出していました。日本中が信じてしまったデマ、今で言う「松坂プロ入りフェイク・ニュース」の話しです。今回はまず、そのブログ記事のURLをリンクしておくので、まだ読んでない人はどうぞ見てください。

◎ 松坂投手の誰もが勘違いしているホントの話し

じゃあなぜ「円周率」なのかと言うと・・、松坂投手についての自分のブログ記事を読み直した時、その中に、そのままになっている宿題があったことに気づいたのです。で、今回はその件の続きを書いておこうと思うのです。

その宿題とは?「ゆとり教育反対の理由」で大変有名になった「円周率3」のデマのお話しです。

少し前、あるバラエティ番組で、外人タレントさんが、「ゆとり教育って、円周率3で教えるんでしょ?。これ海外でも''ありえない?!''って話題になったんですよ!」って話しをしてるのを見まして・・、「これ、かなり恥ずかしいぞ・・」と思ってしまったんです。今の時代、国内の小さな話題でも一瞬にして海外に伝わってしまう、と言ういい例ですよね。

「日本の恥だ」と思ったものの、恥と思ったのは「円周率3」ではなく、「デマ」が、そのまま「ホントの話し」として海外に伝わってしまったことの方なのです。「円周率3」のこの話し、日本の塾業界が意図的に広めたデマだったんです。

日本中が信じてしまった「ゆとりは円周率を3で教える」と言うウワサ・・ しかし
「ゆとり教育」の学習指導要領には、「これから円周率は3で教えます」なんてことは一言も書かれておりません。

実際の「学習指導要領」の文章では、
「円周率は3.14」のまま変更無しです(当たり前です)
が、同文の中の例外として、
「目的に応じて3を用いてもよい」
という文言がありまして、これを発見した反対派は、鬼の首を取ったかのようにそこだけを切り取り、「ゆとり教育は円周率を3にしようとする暴挙!」と、吊し上げを始めてしまったわけなのです。

ではなぜ「目的に応じて3を用いてもよい」と言う一文があるのか?。それには、円周率3.14の正体について少し考えてみる必要があります。まず、誰でも知っている?ことですが、円周率は永遠に割り切ることが出来ない「無限数列」です。

途中までざっと表すと以下のようになります。3.14159265358979323846264338327950288419716939 ・・・・

どうでしょう?、一目瞭然ですが、「円周率 3.14」とは、この気の遠くなるような無限数列の少数点以下二桁まで、それ以下を切り落とした数値なのです。

・・と言うことは?、早い話しが「3.14」だろうが「3」だろうが、正しい数値ではないってことになるのです。あえて言えば「近似値」ですね。しかも「3.14」と「3」の違いは、わずか「0.14」。「4」が付いているのでデカく見えますが、これも四捨五入してしまえば、差はホンの「0.1」でしかないのです。

なので「ゆとり教育」では、原則はあくまで「3.14」、しかし、大雑把な試算などにおいては、「目的に応じて3を用いても良い」と言うことになるのです。

僕も含め、世間の人たちは「円周率3.14」を、動かしようの無い「絶対値」のように思って来たような気がします。が、もうお分かりだと思いますが、3.14とは、無限数列のホンの一部、そのままでは計算のしようがないため、途中で断ち切った便宜上の数値に過ぎません。なので、それから得られる「解」もまた正解ではなく、便宜上の「近似値」なのです。

ゆとり教育って、大袈裟に言えば、こう言った数学が持つ「哲学?」のようなモノまでも、教えようとしてたんじゃないですかね?

これもTV番組でなんですが、ある数学者が、「あなたは何故、数学の道に進んだのですか?」と問われ、「数式が美しいと思ったからです」と答える姿を見たとき、僕は感動したんです。自分は暗算もロクに出来ない「数字オンチ」なんですが、「絵を描くことと同じだな」と思ったんです。

キャンバスに色を置き始めると、最初は手のつけようの無い色彩の混沌なのですが、そこから数時間、数日間をかけて格闘して行くうち、やがて混沌の中に、小さな規則性が生まれ出る瞬間が訪れます。それこそが、そのキャンバス全体を支配するコンセプトとなり、完成へと導く法則となるのです。

それはまるで、ドラマ「ガリレオ」で、福山雅治氏演じる「湯川学」が、一瞬のひらめきから、何かに取り憑かれたように辺りかまわず数式を書き殴り、一気に問題解決へと導いていく、そのシーンの興奮と似ているような気がします。だから絵画も正に、色と形によって答えが導き出される、美しい数式?そのものではないか?と思えるんです。


ところで、「ゆとり教育は暴挙!、円周率を3で教えようとしている!」とのデマを触れ回った真犯人?「塾業界」ですが、「ゆとり教育」よる生徒減少を恐れてしでかした確信犯だったようです。電車の中吊り広告などで、大々的な「意見広告キャンペーン」が行われましたね。

僕は子供のころ、塾には一回も行ったことがございません。そもそも小学3年を最後に宿題もやったことが無く、塾のカリスマ講師なんてヤツ
を見ると「気持ちわり〜」なんて思ってた人間なので、この件でよりいっそう「塾ギライ」になってしまいました。

まあ、さすがにこれは偏見だと認めますが、しかし、彼らのデマ(今風に言えばフェイク・ニュース?)のせいで、海外にも「日本は科学立国って聞いたけど、思ったよりバカな国だったんだ」って言う、印象づけがなされてしまったのですよ。

今の時代、日本の情報はあっと言う間に世界中に伝播します。塾業界が
保身のために流したデマによって、日本の、日本人の名誉が著しく傷つけられてしまったのです。これは許し難いことなのであります!

ホントに、塾業界・・・
責任者!、出てこい!
(人生幸朗・生恵幸子のボヤキ漫才風に。・・もう誰もわからんか)

いいですか?。言っとくけど、2021年、新型コロナで暗く閉塞する日本を・・、「これだからゆとり世代は・・」とバカにしてたオジサン達を、二刀流の大活躍で元気にしてくれた「大谷翔平くん」、彼もまた正真正銘・・
「ゆとり世代」ですから!
(ギター侍、波田陽区風に)

・・書いてたら、だんだん腹立って来た。



  

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