★よく野球中継では、アナウンサーが盛り上げるため「死闘!」なんて大げさに言うことが有りますが、WBCの決勝「韓国戦」はまさに「死闘」でした。
幸いにして?、自宅で仕事をしながらテレビ観戦が出来る身分だったので、開始から終わりまでずっと見てたんですが、ハッキリ言って、面白かったと言うより疲れました。終わってホットしました・・・
力が入りっぱなしだったせいか、終わった時には呆然となり、頭痛がしていて、けっきょく仕事にはなりませんでしたけどね。
まあ、今頃はいろんな人がいろんな事を語っていると思うので、私のような素人が語るべきことはもう無いと思いますが、ひとつ感じたことがあるとすれば、原監督の采配でしょうか。原監督は「選手達が日々進化して行った」と言ってましたが、せん越ながら、一番進化したのは原監督ではなかったかと思われます。
あの、東京ラウンドで酷評された韓国戦送りバントを考え直したのか、アメリカ・ラウンドではヒットエンドランを多用して、攻撃の勢いを止めない野球に切り替えたり、調子の上がらないクローザー藤川球児を容赦なく見切ったりなど、1試合ごとに短期決戦の方法論を学習して行ったように思えます。
つまり「監督もまた育つものである」と言うことなんですかね。あの、オリンピックでの惨敗を受け、なかなか監督が決まらず、いろんな名前が上がったり消えたり、なんかもう大騒ぎでしたよね。終いに「人材がいない」と結論づけられ、とうとう「広◯氏にしろ!」「野◯にしろ!」なんて、いつのも「先祖がえり論」が始まったりしてました。
でも、それってダメなんですよね。先祖がえりしたら未来は無いんです。日々進化して行くには、監督も世代交代しなくてはいけません。迷ったとき後ろへ戻るのではなく、失敗覚悟で前に進まなければいかんと言うことなんです。
それと、人望がいかに大事かと言うことも思いました。短期決戦で監督が求心力を失ったら終わりですから。たとえば試合後のコメントで敗戦の言いわけをしたり、選手の未熟さをあげつらう事の多い「野◯式」ではリーダー失格です。チームはバラバラになってしまうでしょう。その点で原監督の言動は完璧でした。
・・なんてべた褒めすると、まるで巨人ファンみたいですが、そうでは有りません。これで原監督が新境地を見い出し、シーズン中の巨人の采配が冴え渡ってしまったら非常にマズいなあ、と思っているアンチ巨人なのですよ。
でも、WBCの興奮度からすると、プロ野球のペナントレースは色あせて見えそうです。各国のナショナリズムが刺激される国際試合、WBC以上の感動は望めないだろうし、また巨人ファンのあの不快でリズムの変な「応援歌」が始まると思うと、気が滅入って来るのです。
巨人の応援団って、侍ジャパンの強化試合でも、あの奇妙な「歌?」やってましたよね。西武との強化試合では、西武ファンは侍ジャパンのチーム状態を見守ってたのに、巨人ファンは相変わらず巨人選手を応援してました。そんなにまで侍ジャパンより巨人の方が大事なのかなって、ちょっと不思議な気分になりました。
あと、WBC本番では、決勝のイチローの打席だけでも、鳴り物の応援ではなく、「イチロー!イチロー!イチロー!」と言う自然発生的な名前の連呼でやって欲しかったですね。
対アメリカ戦の時は、アメリカのファンが「USA!USA!USA!」と始めましたけど、あれはやっぱりカッコイイし、スゴく興奮します。映画「ナチュラル」や「メジャーリーグ」のクライマックスシーンを思い出すんです。
しかし残念ながら、ジャパンの応援は相変わらず鳴り物付きの三三七拍子でした。・・って言うか、韓国も韓国で、自国の守り中なのに「テーハミングク!」の方がデカかったし、音がゴチャゴチャでしたよね。
まあ、どちらにしろアジア人の応援って、北朝鮮のマスゲームを筆頭に、どうしても「誰かが音頭を取る」って形式なってしまう気がして、残念なんです。
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