2009年3月17日火曜日

情け無用の法律至上主義?

★「カルデロンのり子さん一家」が、のり子さん(13歳)だけ残して強制退去させられた、と言うニュースが有って、「ボクはヤリ過ぎだと思うけど、まあ、法的にはしょうがないのかな」なんて思っていたんですが、あるラジオ番組でアンケートを取ってみたら、「強制退去賛成」と言う意見が約80%で、「反対」の20%を大きく上回っていたそうです。

びっくりしましたね。法務省入国管理局の法的処置はこれはこれでいいとして、一般市民はもう少し「情」に流されてもいいと思うんですけど・・。いつの間に一般市民が、情無用の「法の番人」になってしまったんですかね。・・な〜んか背筋が寒くなるような感じがしたのです。

その瞬間ボクは、20年くらい前に起こった「女子高生・校門圧死事件」を思い出していたんです。

遅刻防止のための登校時間の門番をしていた担当の教諭が、走って来る生徒に気づいていながら、あえて時間丁度に、レール式校門を強引に閉めたため、一年生の女子が門とコンクリートの門柱に挟まれ、頭蓋骨が割れて死亡してしまったと言う事件です。あんな感じで、スゴい勢いで重い門を閉められたような、そんなショックで寒くなったんです。

正直に言いますが、ボクは中学・高校の頃、遅刻をだいたい年間60個くらいしてたので、「女子高生・校門圧死事件」を聞いたとき、一秒の遅刻を阻止することにどんな意味が有るのか、まったく理解不能だったんです。むしろ門を開けたまま手招きして、「早く早く!、時間ギリギリだぞ!」と、急ぐよう促すのが当たり前の行動だと思うのです。

しかしです。そんなどうしようもない学生だったくせに、その後、就職し立派な?社会人になって、いくつかのプロジェクトのチーフになると、今度は部下の遅刻が気になって気になってどうしようもなくなりました。一分一秒の遅刻に、ハラワタが煮えくり返るような怒りを覚えるようになってしまったのです。

そしてその怒りが、やがて部下に対する憎悪に変わったとき、「これはまずい・・」と、ようやく我に返りました。そこでボクが取った行動は、「自らワザと遅刻をする」でした。簡単です。目覚ましをかけずに眠ればいいのです。そして見事30分の大遅刻・・

が、その作戦は見事に成功しました。みんなに向かって「すまんすまん、オレがやっちまった・・」と苦笑いして謝ると、部下のボクに対する緊張感がほぐれ、自分の中のわだかまりも消えていました。そうして元の人間関係を取り戻すことが出来たのです。

人間と言うのは、法の側、規則の側に立ってしまうと、どこまでも「冷徹・冷酷」になれるものなのです。そしてその冷酷さを絶対的「正義」だと信じてしまうのです。世界中で起こったあらゆる集団暴力、虐殺はそんなことが原因でした。

「カルデロンのり子さん一家」の件でも、みんな「法律違反をした方が悪い」って法律を奉り過ぎな感じですけど、そんなに信用していいんですか?。法律ってのは、所詮「人間が勝手に作り出したモノ」であって、決して絶対的な自然の法則、宇宙の法則では無いんですよ。

しかもあの入国管理法は、宮台真治さんなどによれば「すでに時代遅れの過去のもの」と言われているんだそうですよ。そのことにも少しは触れないと公平じゃ有りません。海外旅行を良くする人なら、あるいは海外生活の経験者なら、日本では法律違反でも諸外国では別にどうでもいいこと、なんてのは幾らでも有ることを知っているでしょう。

それと、カルデロン一家に同情的な報道に対して、「マスコミ報道は情に流されるな!」って反対意見もかなり有ったんそうです。が、マスコミだって、アメリカなどと比較して、不法入国者に対する法的考え方が古くなっているのではないか?と言うことを問うているわけで、無闇に情に流されている訳ではないんです。(ネットで検索してみてください。各国の入国管理法の事例はいくらでも出て来ます)

アメリカでは、たとえ不法入国した者でも、何年も何十年も見つからずにいたとすれば、それは「その本人が犯罪を犯さず真面目に働いて来た証拠」である、とする考え方があるそうです。つまり、だとすればその人は、「アメリカに国益をもたらす人間と判断できる」と言う考え方に行き着くわけです。

なるほどとは思いますね。たとえ正真正銘の日本人でも、金品を盗んだり、あちこち放火して回ったり、他人を襲ったり殺したりする人間の方が、はるかに日本にいて欲しくないと思いますよ。そういう「国益に著しく反する人間」こそ、さっさと「国外追放」して欲しい気分にさえなります。(が、追放先の国が迷惑ですな)

(アメリカ生まれのスポーツ「ベースボール」には「アピールプレー」と言うルールが存在します。たとえば、ランナーがベースを踏み忘れると言う反則を犯しても、相手から審判へのアピールが無ければ、ランナーはアウトにはならず、そのままプレーが続行されると言うものです。まあ、これがアメリカ文化なのかなあと言う感じがします)

なぜ日本の一般市民は「情に流されるな」なんて、恐ろしい言葉を使うのでしょう。情の無い、行き過ぎた正義感は、時としてえん罪を生み出します。過去には、先にも書きましたが、集団暴力や虐殺を生む出した原因にもなっているのです。

特に松本サリン事件の時の、無実だった河野さんへの、一般市民からの容赦ない攻撃はヒドいものでした。ああ言うことが起こってしまうことも、「正義感のマイナスの一面」だと言うことを忘れちゃいけません。

あの時、河野さんに何百という嫌がらせが有ったのに、無実が証明された後、謝罪した人はほんの数人だったそうですよ。むしろこの、謝罪しなかったバカヤロウどもこそ、地面に叩きつけて頭をカチ割ってやりたい!!、という衝動にボクはかられます!。(すみませんつい興奮して・・)。

ボクら一般市民は、もっともっと情に流され、情に溺れてもいいと思うんです。情に流された一般市民を法律家がたしなめる、そのくらいでちょうどいいんですよ。情に流される人々が多いほど、その国は住みやすい国なんですから。・・これ、マジですぜ。

あっ、そうも行かない理由が有るんですよね。これからは一般市民による「裁判員制度」が始まるので、我々国民全員が「法の番人」にならなきゃいけないんでしたっけ?。

でも、彼ら一般市民の「情け無用の裁き」って、ちょっと怖そうですね。・・なので、裁判にかけられるような悪いことはしません。誓います。






Commented by 石松 at 2009-03-17 23:26
はじめまして
この家族は人に何かをお願いする態度に見えないんですよ。
何様なんだよって感じですね。法律がどうだとかもあると思うけど
あの態度じゃ日本人の同情は集まらないと思います。


Commented by 高橋10 at 2009-03-18 19:57
コメントありがとうございます。お気持ち分かります。が、地元の人たちなどから、1万5千〜2万?くらいの嘆願署名も集まっているそうで、実際に交流してみると印象が違うのかも知れませんよ。

この一家のお父さんを雇っていた会社の社長によれば、「汚い仕事、人が嫌がるような仕事ほど率先してやってくれた。ほんとに頼りになる男だった」と語っていました。つまり大げさに言えば、「日本に国益をもたらしていた人物だった」と言えるのです。

草野球でも初めてのまったく知らないチームとの対戦だと、相手のメンバーがスゴくイヤなヤツに見えたりします。それが何度も対戦するといいヤツらに見えてくるんです。なのでボクは、自分の目で見て、自分で体験し確認したことしか信じないことにしてます。

あなたは「人に何かをお願いする態度に見えないんですよ」と言ってますが、あなたは彼らに会ったことが有るんですか?。それともそんな姿をテレビか何かで実際に見たんですか?。私もテレビで彼らを見ましたが、そんな態度は微塵も感じられませんでした。ほんとにあなたは「彼らの態度を見て」言ってますか?。

反論があればいつでもどうぞ。必ず返事します。




  

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