★歌のボーカルと言うと、安定したトーンの発声が好きで、女性ならミーシャとか平原綾香さんなんかを安心して聴けていました。
その点、椎名林檎さんの声質は、揺らぎがキツくて声色を作り過ぎていて、デビュー当時から「この人の声は好きなれないな」と、ずっと避けて来ました。
ところが、今ごろになってやたら聴くようになったんです。キッカケは何年か前に聴いた「この世の限り」と言う曲でした。これはビッグバンド系のアレンジを使っているのですが、その重厚な音に、不安定で少しヒステリックなボーカルを合わせると、これが退廃的な雰囲気を作り出して非常に合うんですね。
ただ、これはソロではなく「東京事変」と言うユニットとしての曲のようで、それまでの林檎サウンドとはかなり違っています。
これ以降、すっかり気に入ってしまいまして、ちょくちょく曲を探しては聴いているのです。とは言ってもまだ好みが激しいので、アルバム一枚買うほどの度胸は無いのですが、シングルで少しずつ好きな曲を集めています。最近一番気に入っているのは「落日」と言う曲ですかね。
それにしても、こう言う変化を、最初からの林檎ファンはどう思っているんでしょう。その辺もちょっと知りたい気もします。
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