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続・自衛隊サンダーバード化計画

 *先日、ネパールで大地震があって、各国から救助隊が向かったと言う報道があったとき、ある解説者の、「もっと、自衛隊の戦闘能力ではなく、災害救助の優れた能力を世界にアピールするべきではないか?」との発言を耳にしました。

こう言う考え方はじつは僕もずっと持ってまして、ブログで「自衛隊サンダーバード化計画」なんてのを書いたことがあります。少し前には田中康夫氏も「自衛隊をサンダーバードにするべき」と語っているのを聞きまして、同じように考える人は随分いるのではないか、と認識を改めるようになりました。

僕が「自衛隊サンダーバード化計画」を最初に書いたのは、ブログを始める以前のこと、自分でアップしたホームページの中でのことです。それに少し加筆してブログに転載したのですが、ブログは2005年から始めたので、原文を書いたのは2005年以前と言うことになります。

が、ネットで調べられる限りでは、「自衛隊のサンダーバード化」と言うのは、言い方こそ違え、1990年代辺りから言われ始めていたらしく、語り口も論理的で、単なる「夢物語」とは言い切れないものがあったようです。つまり決して新しい考え方ではないと言うことなのです。

僕にとっては、大災害が起こるたびに思い浮かぶことで、ブログに転載したのも中国の四川大地震が起こったのがきっかけでした。今回も、ネパールのなかなか進まない救助活動を歯がゆく思い、ついつい言いたくなってしまったのです。とは言え、同じことを何度書いてもキリが無いので、とりあえずは過去の記事をリンクしておくだけに留めます。

◎ 自衛隊サンダーバード化計画

こんな話しを書くと、どうしても「夢想家」と言われそうで、自分でもやや自嘲気味に書いているのですが、でも、ホントに夢を見ているのは誰なんだろう?、なんて思ってしまうこともあるのです。

先日、総理がアメリカへ行って、尖閣諸島をめぐる日米安保条約の適用について日米双方で確認したとのことで、大喜びしてたようですが、これちょっとカラクリが有るんですよね。日米安保条約で肝心なのは、「日本国の施政の下にある領域(であることが条件)」という項目なんです。

つまり、たとえば、尖閣諸島を日本が実効支配している間は、アメリカが援護してくれますが、仮に、一夜にして何者か?が上陸して日本を追い出し、ひとたび「日本国の施政の下にある領域」でなくなってしまったら、「アメリカは手を出さない」と言うことなるのです。領土を守るための援護はしてくれるが、取り戻すための攻撃はしてくれない、と言う意味です。

ですよね?。だから他国に実効支配されている「竹島」や「北方領土」は、日本がどんなに「オレたちのモノだ!」と叫んでも、アメリカは知らんぷりで、攻撃して取り戻してはくれないわけです。それが、安保条約と言うものなんです。

このことは巷(有識者?の間)では「当たり前のこと」で、あちこちのコラムで「カラクリ」について語られております。で、知らないのは、孤独なネトウヨと善良な市民?だけということになっており、なぜメディアが彼らのために、正しく報道しないのかと問題視されてますね。まあ、政権がメディアにチェックを入れるという「先祖返り(ニッポンを取り戻す!!)」の世の中なので、そのせいかも知れません。

「自衛隊の強化」と「辺野古への米軍基地移設」を無事完了させるためには、出来るだけ長いあいだ「尖閣諸島危機」で、国民の不安と怒りをアオリ続ける必要があるわけです。

が、しかしながら、現代は「ゴリ押し侵略」の時代なのです。過度な軍備増強がもたらした緊張感「抑止力」によって、あからさまな武力行使は出来なくなり、その状況を逆手に取る形で編み出されたのが「ゴリ押し侵略」です。

大量の人間を何処かの海や土地に送り込み、一夜にして埋め尽くすとか、あるいは強引に海を埋め立て小屋を建ててしまうとか・・。現にフィリピン沖で勝手に人工島作って「オラが海だ」って言ってるヤツらがいますよね。世界はこういう、戦闘無き「ゴリ押し侵略」の時代に突入したんです。

かつてパール・ハーバーへの先制攻撃を仕掛けたことにより、戦後の日本がどれだけ「戦争犯罪国」として弱みを握られているか、彼らは十分に学習済みなのです。だから尖閣諸島においても、実際の戦闘はまず仕掛けて来ることはありません。国連常任理事国にとって、先に戦闘行為を仕掛けた場合、「戦犯」として、常任理事国の座を失ってしまうことになり兼ねず、リスクが大きいのです。

人権問題でたびたび名指しされるかの国にとって、決して失いたくないのが、そして日本に絶対与えたくないのが、この「国連常任理事国」という国際的な名誉なのです。

なので、何とかして、日本に先に、銃の引き金を引かせようと、領海・領空に近づいてはチョッカイを出すんです。で、日本が撃っちゃたらしめたもの、あとは「正当防衛」と言うことで何とでもなります。

従って、今ごろ「積極的平和主義(?意味不明な言語です)」を持ち出されても、昔ならともかく、「ゴリ押し侵略」が考案されてしまった今となっては、もはや「旧式の手法」だと言わざるを得ないでしょう。

だいたい、アメリカが守ってくれる?なんて、何処まで信用できるんですか。あの3.11の時には「福島原発が危ない」ってことで、米空母ロナルド・レーガンは180km以上も離れた太平洋上に一目散に逃げてったんですからね。そりゃあ乗組員の命や健康を守ることも大事な責務ですから、気持ちは分かりますが、ただ、ようするにいざとなったら「日本人よりアメリカ人優先」ってことなんですよ。

しかもその後、「トモダチ作戦に参加した米空母乗組員が原爆症を発症した?」とのことで、水兵80人が東電を相手取り、集団訴訟を起こしたって話しですよね。だったら、もし何処ぞの国と戦闘になって、日本を守るため、沖縄基地の米兵が負傷・戦死なんてことになったら、どんだけ方外な金額の訴訟を起こされるか、分かったモンじゃありません。

もともと日本にある米軍基地には、何千億円もの維持費を日本の税金で支払っているのです(具体的な数字は毎年変動するので控えます)。ようするに、日本の米軍基地は、仕事にあぶれたアメリカ人の雇用確保のために有ると言っても過言ではないのですよ。

・・みんな「夢」を見てるんです。だいたい、もし戦闘が数ヶ月続いたら、日本の財政は破綻するんじゃないですか?。

「日本の政府債務は、対GDP比で約230%に達している」だそうです。数字が苦手なので、何のことやらサッパリなんですが、これは戦争が続いて財政がボロボロになった国ならともかく、平時にこんなことになってるのは、先進国では日本だけなんだそうですよ。いま日本の国民は「景気回復」と言うニンジンに吊られてますけど、どうも、自衛隊海外派兵のための財源確保って匂いがしますね。

また、自衛隊は高齢化がとても深刻だそうです。今では平均年齢が35〜40歳あたりなっているそうで、もし最前線に立つ若手がいなくなったらどうするんでしょうか?。徴兵制復活ですかね?。何しろ「ニッポンを取り戻す!!」なんですから。

政治家はあらゆる場面を想定します。なので「徴兵制度」についても、当然シミュレーション(勉強会)は行われているはずなのです。メディアもその動きを察したんでしょう。あるテレビの記者がニュース番組の中で、自民党幹部に「徴兵制復活は有るか?」との質問しているのを見ました。その答えは「憲法で許されておりません。よって絶対に有りえない」とのことでしたが、失礼ですけど、これ、笑っちゃいませんか?。彼らは正に、その「憲法」を変えようとしてるんですよね。

彼らは本当のことは言わないんです。先の衆院選だって、公約や演説で「集団的自衛権」のことは何も言わなかったし、「憲法改正」のことも、まったく、ひとことも言いませんでした。ただただ「アベノミクス!、景気回復!」と言うだけでしたよね。こう言うの、僕らのあいだでは「卑怯者」って言うんですけど・・

もし徴兵制度になったら、ネトウヨもビビるでしょうね。戦争に行くのは自衛隊、オレは行かないからと、好き放題アオりまくってたんですから。まさか?オレが行くの?!ってなことになったら、ネットを炎上させてる場合じゃないですよ。お呼びがかかる確率は、裁判員裁判よりはるかに高いはずですから。

◎「徴兵制の復活」はありえるか?:弁護士ドットコム

・・夢を見てちゃいけません。ちゃんと現実を見ないと。総理は夢を見ない?。いいえ見ますよ。お祖父様の遺言を果たすという見果てぬ夢を・・

もし、本当に自衛隊が戦闘にかり出され、現実に、多数の死者や負傷者が出た場合には、夢から覚めたように、日本人の考えが激変するのではないかと思われます。しょせん人間は、体験したことしか信じないモノですから。

たとえば原発再稼働について、学者と民間調査会社が全国の15〜79歳の男女1200人を対象に調査を実施したところ、7割以上が原発反対の回答していることが分かったそうです。他の新聞や何かでも大方そうなっているようですね。これがもし、福島以前だったら、賛成反対の割合は逆だったんじゃないでしょうか。(ハッキリ分かる資料が見つかりませんでしたが)

同じように、もし自衛隊員から戦闘による大量の死者を出したら、民意は確実に変わるはずです。なので政権としては、そうなる前に、出来るだけ早く、すべてを決めてしまわなければならないのです。「それまでは、できるだけ夢を見ていてくれ」そんな目論見が伝わって来ます。


果たして「自衛隊サンダーバード化計画」は夢なのか・・

それとも・・、ホントに夢を見ているのは誰なのか・・


じつは、僕は「こうなるかもなあ」と思ったことが、わりと現実になる方なんです。1990年代の始め、「地球は温暖化が進んでいるらしい。今に大変なことになるよ」と言い続けていたのですが、あの頃は「また温暖化の話しが始まったよ!」なんて友人たちに呆れられ、ずいぶん笑われたもんです。

ですが今や現実になりつつあります。なので、もしからしたら?「自衛隊サンダーバード化計画」も、現実味を帯びる日がやって来るのかも知れない・・、そんな果てしない「夢」を見るのです。

たとえば、それが現実になった時に「ほらね。オレの言った通りだったろ!」と、自慢げ?に語りたいので、いちおう証拠として、ここに文章を残しておくことにします。


*参考コラム*

◎ 安倍首相、ポツダム宣言をまともに読んでいないことを国会で激白

 


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