★これは実際に行われた実験の話しです。
ある野球経験の無い小学生のグループに、キャッチボールの練習をさせます。ただし、半分の子供達には「投げる練習だけ」、もう半分には「捕る練習だけ」をやらせるのです。
そして1週間ほどが過ぎ、それぞれに上達したあと、今度は互いに普通のキャッチボールをさせます。するとどうなるのか?
結果は、「投げるだけ練習」のグループは「捕る」ことが出来ず、「捕るだけ練習」のグループは「投げる」ことが出来なかったと言います。これはどう言うことかと言うと、「投げる」と「捕る」では、働いている脳細胞が別々だと言うことなんです。
キャッチボールと言うのは一連の同類の動作のように思えますが、異なる神経によって司られている動作だと言うことなんです。もっと極端に言うと、「脳は、ひとつの動作に対して、ひとつの神経回路しか割当てをしない」と言うことなんだそうです。
よく豪速球ピッチャーで、全力の速い球ならストライクが入るのに、緩いボールだと全然ストライクが取れない投手がいます。これはつまり、速いボールと遅いボールとでは、使う神経が全く違うということなのです。速球ばかり投げていると、緩いボール用の神経が発達しなくなってしまうのですね。
これはバッターも同様です。バッティングセンターへ行くと、「緩いボールならいつでも打てる。問題は速い球を打てるかどうか」という気持ちがあるので、どうしても一番速いボールのケージに入ってしまいがちです。
が、草野球のピッチャーは、たいていそれより遅い山なりのボールが多いので、速い球だけに対応した脳神経では、草野球投手の遅めのボールをうまく打てないことが多いのです。
で、けっきょく「バッティングセンターへ行ってもあまり効果無い」と言う話しになるのですが、それは、この脳神経の働きを理解せず、間違った練習をしているせいなのです。
守備ではさらに難しくなります。「ゴロを捕る」と、「送球する」という、二つの異なる動作を、一連の流れの中で行わなければならないからです。
捕る瞬間に投げる神経が働いてしまうとお手玉やエラーの原因になってしまうし、捕る神経が働いたままの状態のまま投げてしまうと悪送球になってしまいます。
つまり、守備が上手くなるには、「捕る・投げる・の二つの神経」を、「意識して瞬時に切り替える必要がある」ということなんです。
とは言え、「神経を切り替える」というのは、あくまで頭の中の感覚的なものであり、体の動作で切り替えるのではありません。なので言葉で表現するのは非常に難しいです。理屈ではなく、やはり体得するしか無いんです。
あくまで自分の経験で言いますが、慣れて来ると、神経の切り替わる瞬間が感覚として分かるようになります。車でいうと、オートマチックのシフトレバーをチェンジした直後の感じ?に似てます。
ギアが入れ替わるときに、一瞬タイムラグがあって、直後にカクンとギアが入るあの感じに近いのです。頭の中で、その感じが起こるんです。あの、ほんのわずかなタイムラグを待てるかどうかなんですよね。
それでは、異なる様々な動作の脳神経を発達させるにはどうしたら良いかと言うと、これはひたすら反復練習しかありません。同じ動作を繰り返して神経に刺激を与えると、軸索が伸びて繋がり、特定の運動に必要な神経回路が作られるそうなのです。
フォームを固めると言うのも、良いフォームだからいきなり上達すると言うことではなく、固めたことにより、同じ神経をくり返し刺激できる効果が大きいと言うことなんです。
だから、練習のたびに試合のたびにフォームを変えたりすることは、せっかくつながり始めた神経細胞が、また途切れてしまうことになる恐れがあるので、注意が必要とも言えます。
だから、プロの選手なんか、フォームを変えることに対してとても慎重ですよね。
ある野球経験の無い小学生のグループに、キャッチボールの練習をさせます。ただし、半分の子供達には「投げる練習だけ」、もう半分には「捕る練習だけ」をやらせるのです。
そして1週間ほどが過ぎ、それぞれに上達したあと、今度は互いに普通のキャッチボールをさせます。するとどうなるのか?
結果は、「投げるだけ練習」のグループは「捕る」ことが出来ず、「捕るだけ練習」のグループは「投げる」ことが出来なかったと言います。これはどう言うことかと言うと、「投げる」と「捕る」では、働いている脳細胞が別々だと言うことなんです。
キャッチボールと言うのは一連の同類の動作のように思えますが、異なる神経によって司られている動作だと言うことなんです。もっと極端に言うと、「脳は、ひとつの動作に対して、ひとつの神経回路しか割当てをしない」と言うことなんだそうです。
よく豪速球ピッチャーで、全力の速い球ならストライクが入るのに、緩いボールだと全然ストライクが取れない投手がいます。これはつまり、速いボールと遅いボールとでは、使う神経が全く違うということなのです。速球ばかり投げていると、緩いボール用の神経が発達しなくなってしまうのですね。
これはバッターも同様です。バッティングセンターへ行くと、「緩いボールならいつでも打てる。問題は速い球を打てるかどうか」という気持ちがあるので、どうしても一番速いボールのケージに入ってしまいがちです。
が、草野球のピッチャーは、たいていそれより遅い山なりのボールが多いので、速い球だけに対応した脳神経では、草野球投手の遅めのボールをうまく打てないことが多いのです。
で、けっきょく「バッティングセンターへ行ってもあまり効果無い」と言う話しになるのですが、それは、この脳神経の働きを理解せず、間違った練習をしているせいなのです。
守備ではさらに難しくなります。「ゴロを捕る」と、「送球する」という、二つの異なる動作を、一連の流れの中で行わなければならないからです。
捕る瞬間に投げる神経が働いてしまうとお手玉やエラーの原因になってしまうし、捕る神経が働いたままの状態のまま投げてしまうと悪送球になってしまいます。
つまり、守備が上手くなるには、「捕る・投げる・の二つの神経」を、「意識して瞬時に切り替える必要がある」ということなんです。
とは言え、「神経を切り替える」というのは、あくまで頭の中の感覚的なものであり、体の動作で切り替えるのではありません。なので言葉で表現するのは非常に難しいです。理屈ではなく、やはり体得するしか無いんです。
あくまで自分の経験で言いますが、慣れて来ると、神経の切り替わる瞬間が感覚として分かるようになります。車でいうと、オートマチックのシフトレバーをチェンジした直後の感じ?に似てます。
ギアが入れ替わるときに、一瞬タイムラグがあって、直後にカクンとギアが入るあの感じに近いのです。頭の中で、その感じが起こるんです。あの、ほんのわずかなタイムラグを待てるかどうかなんですよね。
それでは、異なる様々な動作の脳神経を発達させるにはどうしたら良いかと言うと、これはひたすら反復練習しかありません。同じ動作を繰り返して神経に刺激を与えると、軸索が伸びて繋がり、特定の運動に必要な神経回路が作られるそうなのです。
フォームを固めると言うのも、良いフォームだからいきなり上達すると言うことではなく、固めたことにより、同じ神経をくり返し刺激できる効果が大きいと言うことなんです。
だから、練習のたびに試合のたびにフォームを変えたりすることは、せっかくつながり始めた神経細胞が、また途切れてしまうことになる恐れがあるので、注意が必要とも言えます。
だから、プロの選手なんか、フォームを変えることに対してとても慎重ですよね。
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